2009年4月30日木曜日

日本型の成果主義の未来。

1週間ほど前のニュースですが、財団法人日本生産性本部「2009年度 新入社員意識調査」の結果を発表しました。

このご時世下での調査なので「今の会社に一生勤めたいと思ってる」が過去最高の55.2%だったことは、派遣社員解雇、内定取り消しなどで騒がれ、雇用不安の中にあっては、至極当然の結果ではあると思います。しかし、「転職はしないにこしたことはない」も過去最高で34.6%だったり、「社内で出世するより自分で起業して独立したい」が過去最低の14.1%に対しては、一抹のさみしさを感じます。

一方で、個人成果主義よりもチームワークによる成果を期待する数値も顕著に表れていることは、今後の組織力向上においては期待できるのではないでしょうか。90年代後半から続く行き過ぎた個人成果主義は、アメリカ型資本主義を象徴するかのようであり、いま日本型成果主義とは何か? をもう一度考える時期にきているのだと思います。

日本企業の人事評価制度において成果主義を掲げる企業は多くありますが、実際には組織内のバランスも考慮しなければいけずドラスティックに評価まで反映できる企業はごく限られています。日本型成果主義をビジョンを掲げることが、今後の社会に参画してくる若者にとって重要な道しるべになるのではないでしょうか。

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