2012年3月30日金曜日

知識と経験の整理から身体知へ。

これまで書いた一連の経営者側の思いを社員一人ひとりの行動に落とし込むために、創業以来初めてのオフサイトミーティングを横浜インターコンチネンタルホテルで実施しました。30Fに少し広めの部屋をかりて、缶詰状態で1日会議をしました(梅村社長、ありがとうございます)



アジェンダは3つで、1つ目はビジョンや戦略のおさらいと今期の活動の振り返り。ビジョンは予想通り社員の記憶には残っているものの、自分のコトバとして身になっていないので再度説明(認知心理学でいうところのリコール)をしました。このリコールの作業は何度でも実施して価値観を共有していくつもりです。また、活動の振り返りでは今期の戦略とどのようにアラインしていたかを解説しながら、正しい道を辿ってきているきとを全員で確認しました。1つ1つ丁寧にやっていたら配分していた時間はあっという間に使い切ってしまいました...

2つ目は、弊社のInSiteという製品の改善案を全員で意見を出し合うセッション。自社の製品やサービスを徹底的に見直す作業は、弱みと強みを理解することです。この意見交換は、グループワークをしてチームで意見をまとめ発表するスタイルでしたが、予想以上に意見や改善案が出てきたのには驚きと共に、よりよい製品/サービスを提供するために、活発な意見が出てきたことに嬉しく思いました。意見がある組織は前進できます。

3つ目は、当社の付加価値を高めるには?というお題。社外のセミナー等で得た情報を参考として共有し、ブレーンストーミングをしました。私がファシリテーターとなり、出てきた意見をマインドマップを描いていきましたが、ホワイトボードがいっぱいに... いくつか重要なキーワードとノードが明らかになり、これも大きな収穫となりました。


初めてのオフサイトミーティングを終えて、社員は様々なアイデアを持つ最も近い距離にいる顧客のように感じまそた。自分たちがサービス提供しているのだから、サービスにつおいぇ最も熟知しているのですから当然といえば当然。ただ最大のステークホルダーである社員たちに方向を示してチカラとチシキを集結するのには、努力が必要ということを実感/体感することができました。

事後のアンケートをとりましたが総合満足度(NSAT=175、100が基準)の高さに驚き!同時に改善点も見つかったので、次回実施する際に参考にしたいと思いますが、充実した内容と結果にとても満足なオフサイトミーティングでした。

野中郁次郎先生のコトバをお借りすると、「実践知」を「形式化」していく作業はこのオフィサイトミーティングでした。大事なのは、事後に業務でどのように活かされていくかであり、共有した形式知を業務の中で「実践知」に変え、なるほどアタマとココロで理解して自分なりに消化していく「身体化」もしくは「身体知化」が起こっていければ、と期待しています。そうした進化をメンバーと一緒に実現していけることが楽しみです。

2012年3月4日日曜日

ココロとカラダと自己管理。

これまで書いてきた「ビジョン」と「戦略」は会社をどこに導くか大事な要素ですが、これが人事評価や給与制度と連携していることが重要です。「信じるココロ」と「実行するカラダ」の両方がリンクしていて、始めてモチベーションを持って仕事ができるのだと思います。

実は「ベンチャーだから」という言い訳をして、創業してから3年近くあまり実践できていなかった反省があります。ビジョンや戦略ばかりで、人事評価に客観性や妥当性が足りてこなかった部分があり、社員の「信じるココロ」に頼っていたという自戒があります。

そこで、新しく設定した次の3年のビジョンや戦略への「貢献」を評価軸を設けました。社員各自の年間目標がどのように貢献するか、そのパフォーマンスが給与やインセンティブの評価となるように制度の見直しました。

もちろん年間目標は、会社や上司に対する約束事としてと同程度、社員自身のセルフマネジメントとして重要な要素です。目標そのものの設定には、実りある成果を出すためにも高すぎず低すぎず自分に適した設定を自分自身と相談して決める必要があります。これはタイムマネジメントの延長としても、とても大きな意義のある自己管理方法だと思います。

人が人を管理するのではなく、自分自身を管理できる人がプロフェッショナルだと私は思います。セルフマネジメントのスキルを身につけ、常に向学心を持つ仲間たちと一緒に働ければ、ビジョンの実現に一歩一歩近づいていけると思います。

まだ、できてないことばかりで未熟ですが、成熟していくプロセス自体を楽しめるように努力していきます。