2009年12月7日月曜日

営業力を高めるためには? (セミナーのご案内)

今年も最後の月となり、まさに師走の如く毎日が忙しく過ぎ去っていきますが、こんな最中ではありますがセミナーを開催します。今回も先月に引き続きマイクロソフト社と東京電力グループのテプコシステムズ社との共催で、12月17日に大手町で「製造業の売上増実現のために営業力を高める IT 活用セミナー」と題して行います。

景気回復が遅れている日本経済ですが、既存のExcel等のソフトを使って簡単に営業効率を上げるなど、IT活用にフォーカスをしたセミナーです。新規のIT投資ではなく、既存の投資済みITを活用することで、不況を乗り切る支援を提案するものです。Excelでできる、あたりハードルが低く、かつ営業現場には高いITスキルを必要なシステムなどミスマッチなので、Office製品くらいの使いやすさですぐに始められるのが特徴です。

まだ申し込みの応募をしているので、ご興味ある方はぜひご参加ください。詳細はこちらから

2009年12月3日木曜日

SharePoint の進む道

Microsoft SharePoint Conference 2009 Japanが11月30日に開催されたので、参加してきました。次バージョンのSharePoint 2010のビジョンや機能を中心に説明があり、Deep DiveしたBreak Out Sessionでが、立ち見がでるほどの活況ぶりでした。(にぎやか、というよりは人が多かっただけですが…)

会場は目黒雅叙園でしたが、900名ほど入っていたようです。マイクロソフトもマーケティング担当者以外にも営業、パートナー向け営業、ソリューションスペシャリストなど様々なロールの人たちが集まっており、様々な情報交換ができましたし、パートナー数社ともご挨拶させていただきました。

特筆すべき点は、以前は「Collaboration & Communication」のメッセージが「Social Network」に変わり、「情報と情報つながり」から「人と人のつながり」へ移行していることからも、活用方法やアプローチも徐々に広がりを見せていると感じました。我々にとっては、よりよい方向に製品が進化しているので、サービス拡充に向けて加速していきたいです。

2009年11月26日木曜日

大きな目標は、小さな一歩の積み重ね

日中も晴れ間がなければ寒くなってきて、去年の今頃はマイクロソフトの新宿本社ビルで引き継ぎ資料などを作っていたことを思い出します。

我々のようなベンチャーは3か月が1年と同じくらいのスピード感で走っており、クォーター単位でビジネスレビューを行ってますが、Q 2も半分を折り返してしまいました。

起業後3回目のクォーターですが、ようやくパイプラインの管理を意識するに至りました。新規のパイプラインを増やすとともに、受注した案件のサービスデリバリーの確実に行っていくことに注力してます。案件を受注したときは、どんな規模でもとても嬉しいのですが、喜んでばかりはいられず、しっかりと期待に応えられるように結果を出していくことが大事だと思ってます。

イチロー選手の名言に「積み重ねていかないと、遠くの大きな目標は近づいてこない」とあります。当たり前のことを、しっかりと地道に実践していく。基本中の基本なだけに、大事な活動指針にしたいです。

2009年11月25日水曜日

ベテランに磨かれて…

先日「ベテランの会」に行ってきました。

北城さんのご紹介で初めて知りましたが、ベンチャー経営者に対して指導をされている、すばらしい会です。主催者の西岡さんは元インテル株式会社の代表取締役会長であられた方で、前日に傍聴しに来ては? とお声掛けいただきました。

新丸ビルの21cクラブで月1回行われいるようですが、ベテランの方々によりベンチャー企業をビジネスプランの説明をもとに、計画や実現性の甘さへの鋭い指摘もさることながら、競合状況、市場優位性などの経営視点を交えた今後の展望に対するアドバイスは、部外者の私にとっても非常に参考になりました。

ここでの発表の機会をいただけるかもしれないので、ぜひエントリーしてベテランの方々からのレビューを受けたいと決意したところです。刺激多く、気合いの入る会でした。

2009年10月29日木曜日

経営とは? 大先輩に学ぶ。

今朝は東京・丸ビルへ直行し、日本IBM株式会社 最高顧問で経済同友会 終身幹事を務められている北城恪太郎さんとお会いしてきました。

北城さんの活躍は周知のため改めて紹介する必要もありませんが、経済同友会でベンチャー支援の税制改革等でも骨を折られた経緯もあり、現在もベンチャーに対してご支援されています。

先日、母校である慶応義塾関連のイベントでお会いしてから、まだ10日ほどしか経っていませんでしたが、早速お会いする機会をいただき、本日オフィスへお邪魔してきました。



日本で最大規模の外資系IT会社の経営者として長く豊富な経験をお持ちで、財界・政界にも幅広い人脈をお持ちですが、(私がいうのもおこがましいですが)紳士的で、人当たりのよいお人柄でありながら、短時間で的確なアドバイスを指摘され、感銘を受けました。また、視野も欧米やアジアにも向けられて、グローバルな経済視点での今後の日本について語られていたのが印象的でした。

同時にベンチャーとしてのリスクポイントについて、ご指摘いただいた内容はほぼ実行計画にあったため、まだ7か月程度の経営経験しかありませんが、ポイントは間違っていないことを再認識でき、自信にもなりました。

小さなオフィスで仕事をしたりP/Lの数字を見ながら経営判断をしているだけでなく、こうした幅広い視点を持たれた方とお話させていただくことで、ふと視野の狭さに自分自身を拘束していることに気がつかされます。本当に貴重な時間でした。

最後に、著書の「経営者、15歳に仕事を教える」を頂きました!! サイン入り :)

2009年10月19日月曜日

Excelでできる営業力の強化とは?

最近はお客様、パートナー様との会議に忙殺されてますが、やはり現場で話していると我々の存在意義や提供しているビジネス価値の正しさを実感します。もっと多くのお客様に知っていただきたい、と思う毎日です。

さて、そんな中で「Excel と SharePoint を使った、営業力強化」と題したセミナーの開催が決定しましたので、このブログでもご紹介したいと思います。

営業活動はビジネスの拡大に欠かせませんが、効率が良くなければせっかくの営業力も台無しです。顧客管理や売上管理、営業報告など様々な報告書を作成してますが、入力作業や集計作業に余計な時間を割いているケースも散見されます。

本セミナーでは、Excelに入れた情報をいかに効率よく共有して、二次利用・三次利用するか、を具体的に解説しながら、情報の共有によって生み出される営業力の強化の価値について事例を交えてご紹介する予定です。

セミナーの詳細/申し込みはこちらからです。
http://msevents.microsoft.com/CUI/EventDetail.aspx?EventID=1032428858&culture=ja-JP

営業部門の方は必見ですよ。

2009年10月5日月曜日

幻の東京オリンピック2016

10月3日未明、たまたま自宅で書類を作成していたのでPCを開いていて、そろそろ閉じようとした時に、オリンピック開催地決定の投票をしているのを友人からのメールで気づき、そのままPCを閉じずに、ここのサイトでLive放送していたので、食い入るように見ていました。

当初は東京オリンピックにそんなに大きな期待はしていなかったのですが、経済効果があるのもそうですが東京や日本が希望を持って元気になる国際的なイベントは大いに大歓迎であり、秘かに? 応援してました(本ブログにも招致のブログパーツはってました)。

また、縁あって表参道の並木通りを統括されている欅会の理事長である松井さんとお知り合いになり、話の流れで9月23日に並木通りで行われた東京オリンピック招致イベントへ見物に行き、ますます応援したくなり、夜中ながらLive放送で投票結果を見ながら応援していたわけです。

結果はご存じの通り二次選考を通過できずリオが開催地と決定しましたが、どうでしょうか。南米初開催というところも大きいのでしょうが、これだけの国民が応援、期待していたオリンピックが、日本ではそれほどでもなかった状況を考えると、当然かもしれませんし、リオに決まってよかったと応援する気持ちも込めて思っている人が多いでしょう。

せっかく4都市の選考にまで残った東京を、もっともっと応援していればよかったなと、また決定していくまで盛り上がっていくプロセスももっと経験しておけばよかったなと心残りだったりします。

さて2020年なんて話も出てますが、もっと国民が参加できる招致運動というのをもう一度見直してから立候補してみてほしいものです。こうした参加意識を生む、というのは企業内の情報共有でも問題意識化されますが、実はもっともっとシンプルなのではないかと思います。企業内も一般社会も結局は「人」なのですから。

2009年8月25日火曜日

ノキアのネットブックにみるIT業界の今後。

ノキアから初めてのWindowsネットブックがリリースされるそうです。携帯端末からPC端末へのチャレンジですが、ノキアについては前回のエントリーでOffice Mobileとの連携でも触れましたが、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークが加速度的に融合をしていっているような気がします。




この潮流を作ったのは携帯電話ではなくウルトラミニPCのようなユニークなポジショニングをとったiPhoneの存在が大きいと思いますが、今後それぞれ全てが「サービス」の名のもとに連携、統合されていくのではないか、そのときにはIT業界の地殻変動も起きるのではないかと思います。

ちなみにこのノキアネットブックは3G, 3.5G, WiFi, GPSのデバイスをサポートするようです。次はクラウドへの進出でしょうか?

2009年8月18日火曜日

OSという概念の光と影

Office for Macの次バージョンでは、Outlook for Macが同梱されるというニュースは、私のようにMicrosoft製品を手放せないMac初心者には朗報です。

Mac上でBoot Campを使わずにSunMicrosystemsのVirtualBoxでWindows 7(RTM)を動かしていますが、仮想環境なのでAeroは使えないしOutlook 2010 (Technical Preview)が調子悪いこともあって、Mac側でメールや予定表を見ていることもあります。Outlookでアドレス帳、予定表、メモをiPhoneに同期しているので、iTunesでチェックさえすればMac側の「メール」「アドレス帳」「iCal」と同期も簡単です。

とはいえ、Mac上で仕事ができるかといえば、Officeファイル作成→メール送信は一連の業務の流れなので、この親和性がないと生産性が落ちます。従って、Macで動くOutlookは待望でもありました。

さて、短絡的にMacにOutlookがやってきた!という話ではなく、ここから今後のマイクロソフトの戦略が見えてくるのという話です。

このニュースと同じ頃に携帯電話端末では世界No.1のシェアを誇るノキアとマイクロソフトがOffice関連で提携を行い、これによりノキアのSmartphoneデバイス上でOffice Mobileを利用できほか、以下を実現するそうです。
・Office ドキュメントが「編集できる」(これまで他デバイスでは殆どは読み取り専用だった)
・ExchangeサーバーとのActiveSyncでPIM情報が同期できる
・Office Communicatorが起動でき、今何しているかのプレゼンス情報が見える
・SharePoint Server への接続が可能で、どこにいても社内文書へアクセスが可能
・System Centerでデバイスを管理

この意味するところは、マイクロソフトがWindows Mobile以外の携帯端末でもOfficeや各種Serverサービスを展開しOfficeユーザーを増やす一方で、接続するサーバー製品の利用を拡大しライセンス料を獲得していくことにあります。同時にPCでも携帯でもOSを持つ端末メーカーはこれにより付加価値を高め、例えばARPU (Avetage Revenue Per User)を増やしたり利用機会や顧客満足の向上を目指しロイヤリティを高めていく仕組みです。

つまり、SaaS型ビジネスモデルではなくとも、クラウドの世界へ突入した昨今ではこれまでのようなOSへの依存や制限が加速度的に低下してきて新しい協業モデルやビジネスモデルが生まれてくると思います。

良くも悪きもマイクロソフトのOSとOffice依存の収益モデルは、転換期を迎えているといってもよく、OSのシェアを極力落とさずにサーバー製品でいかに収益を上げていくかが今後の鍵になりますが、そこにはWindows、Linux、Unixのクライアント、サーバー、モバイル等を管理できる「System Center」が注目されるでしょう(上のノキアとの提携でもでてきました)。私たちがビジネスをしているSharePoint Server は全世界で13億ドルのビッグプロダクトになったそうですが、次はSystem Centerだとする記事もでています。

今後、OS/Office依存の脱却とOS/Officeを中心としたサーバー製品での収益獲得を同時に進めていくことになるマイクロソフトに注目です。

さて、Mac初心者の私ですが、2009年9月以降にリリースする予定の次期OS 「Mac OS X Snow Leopard」は、Microsoft Exchange Serverを標準でサポートしていることにも注目しています。つまりMacもOutlook for MacやExchaneg Server連携などで、ビジネスエリアへの進出に本腰を入れているということになります。もちろん、そのトリガーを引いたのはiPhoneであることは間違いないでしょうが、こちらも楽しみです。

2009年8月17日月曜日

夏の風物詩。

今年は冷夏と言われていた7月とは打って変わって8月になってからは猛暑のような気がしますが、そろそろ夏バテ、夏風邪など夏の疲れが出て来る頃でしょう。そんな時期でもしっかり夏を堪能したい、という夏花火ファンを友人にもっていた縁で、週末に大田区花火大会を川崎市側から鑑賞させてもらいました。


元マイクロソフトで一緒に働いていたY氏のお招きで、Y氏の川崎市にある自宅マンションを訪れたのは大会開始の3時間前。すでに多摩川河川敷や土手周辺には多くの観客がイベント等で盛り上がりながら花火を待っていましたが、マンションの15階にあるY氏宅からは、目の前で花火があがる絶好の位置。(そのためにマンション購入か?というくらいのポールポジション)。

花火が上がるまでお酒に食事に盛り上がり、花火がメインかお酒がメインかわからない状態になりかけていたそのとき、一発目の大きな花火が夜空に炸裂すると、その後は乱れ飛ぶかのように一斉に花火がうちあがり、河川敷からは大歓声。


昨年は東京湾の花火大会を、E社さんのご厚意で間近にあるオフィスから鑑賞させていただきましたが、バルコニーから今回は目の前で上がり、体への衝撃と爆音はものすごい迫力で、まさに感動しました。


去年に続き、素晴らしい夏の風物詩を見せていただき、お酒や料理とともに堪能。この夏のよい思い出になりました。Y氏に感謝!

2009年8月13日木曜日

館山にて。

先週末に千葉県は館山にプライベートで行ってきました。昨年はスキップしましたので2年ぶりですが、かれこれ20年近く海水浴シーズンには訪れている、第二の故郷のようなものです。とはいえ、生まれも育ちも神奈川&東京なので、お盆や正月に帰省ラッシュの中で苦労してでも戻る田舎がないので、その分、館山の田園風景は故郷であるかのように思っています。

以前は横須賀から金谷までのフェリーに乗り、館山までは市街地の中をクネクネ曲がりながら車で片道4-5時間かけて行ったものですが、アクアラインの開通で川崎−木更津が数十分になったほか、館山新道の全面開通で木更津から館山で30分程度となり、最近では自宅から館山まで1時間で行ってしまうこともあり、近くなったものと便利さを痛感していました。

ところが、ここ数年、この便利さによって東京−館山間が日帰りコースになり、館山の民宿や旅館などは痛手となり看板を下ろすところもでてきていました。もちろん高齢化の波もあり、民宿などは行き詰まっていました。そんな中、今年2年ぶりにいった館山では環境が様変わりしていることに気がつき、驚きとともに軽いショックを受けました。

これまでの民宿や旅館が減った一方で、こぎれいなリゾートホテルのような建物やペンション、セカンドハウス向けの土地販売が盛んに行われていたのです。いままで雑木林だった土地がきれいに10区画ほどに分かれていたり、ビーチ沿いに(少し無理やり)家が建っていたり(大潮だと波かぶりそう・・・)と、見慣れた風景がいっぺんしてしまったのです。

アクアラインや館山新道の開通に伴う人の流入、新たな環境資源と開発、観光化・・・ 過疎化/高齢化が進む地方にとって決して後ろ向きではないとは思うものの、20年近く見てきた風景や村社会を考えると、一抹の寂しさを感じずにはいられませんでした。

とはいえ、道路や社会インフラにより人やお金が「流れる」状態を作り/維持することが新たな環境や進化を生む意味では重要で、これは我々のビジネスにおけるミッションでもある企業内の「情報を流通させる」ことと似たモデルです。

環境は変わるもの。一抹の寂しさがある中でも、ここで見る夜空に輝く満天の星の美しさと、夕暮れ時に山間から聞こえてくる蜩の鳴き声だけは、変わらずに心を癒してくれる「故郷の情景」であり、この環境だけはそのままであってほしいなと切に願うのでした。

2009年7月30日木曜日

自分管理のテクニックを学ぶ。その2

前回の続きになりますが、生産性を高めるために私の最近のテーマは
1. この手書きのノートのテクニックを向上
2. デジタルと紙との使い分け
そして、
3. メモとノートの使い分け
についてもチャレンジを初めてます。

外山 滋比古氏の著書「思考の整理学」では、アイディアを「熟成させる」という概念があるそうです。どのように熟成するかというと、ひらめいたアイディアをまずは小さな「メモ」に書く。書いてほっとくそうです。その上で、アイディアに+αが生まれたときにそのメモを取り出して「ノート」にするのだとか。このほっとくプロセス(=熟成)でアイディアを客観的に考え、多角的に+α、あるいは思いつきだけで質が低かったなどのフィルタをかけるようです。

また別の著書では、アイディアのメモを切り取って大きなビンにつめておいて、役に立つときにそこから取り出して活用する、という方法をとられている方もいました。

情報は一カ所にまとまっていうほうがいいと信じてましたが、情報の目的と内容によってはメモとノート、記録と記憶、デジタルと紙と使い分けることも重要だと最近は思ってます。まだチャレンジを初めて間もないですが、うまくいけばまたここでも紹介したいと思います。

ところで、こうした紙への再注目をしている関係で先月、カレンダー付きの手帳を購入しました。前回のエントリーでも書いた通りMicrosoft Office Outlook を使い続け、10年近くこれで管理していたので、手帳を購入したのは大学生以来というブランク。

そこでこのブランクを埋めようと、生産性を高めるための手帳の使い方の情報もいくつか見てきました。TwitterでフォローさせていただいているGMOインターネット社の熊谷正寿氏の「夢手帳☆熊谷式」や、同じくフォローさせていただいているコメンテーターの勝間勝代氏の「人生戦略手帳」では、手帳を使った「目標設計」「実現のプロセス」を具現化するアイテムとして好評を博してます。

これに習って、まずは中期的な目標として3年後のありたい姿から短期的な毎月の目標を手帳に書き込み、それを毎日、目にする。そして、より具体的なアクションに結びつきやすいように毎週の目標、今日の目標といった短期的なアクションアイテムを整理して、毎日、毎週の目標をクリアできたかを自己評価していこうと思ってます。

これが意外とモチベーションコントロールでき、事前のやる気と事後の喜び、もしくは悔しさにつながり、次のモチベーションへとつながっていきます。すぐに目に見える成果がでてくるので、これを継続するようにしています。

試行錯誤ですが、ぜひこれ以外にもよい方法や身に付いた事例などあったら教えていただきたいと思います。まずは地道にコツコツとやってみます。

2009年7月29日水曜日

自分管理のテクニックを学ぶ。その1

最近、個人的なテーマにしているのは、ノートの取り方や手帳の使い方のスキルを上げることで情報を整理を行い、生産性を上げることやモチベーションコントロールのテクニックを磨いてます。

発端は何だったか失念しましたが、限りある時間を有効に活用するために情報を常に自分の頭の中で整理しておく。これは机の上を整理しておいて仕事で必要な情報をすぐに広げたり、引き出せたりすることによる生産性向上と同じことで、頭の中の記憶の整理を常にしておけば、いつでも引き出せて、広げられるという考えからです。

1日100通以上受信するマイクロソフト時代のメール処理も、入社当初は情報過多で慣れるまでメールを見るのが苦になるような日々でしたが、Microsoft Office Outlook を使った情報処理でそれにも慣れ、社内でも100通、1000通の未読メールを保持している人がいる中で、未読ゼロを6年間キープしました。自慢でも何でもないですが... :)

こうして情報整理をデジタルではある程度できるようになり、Outlookでの予定管理、名刺管理、メール管理も今ではだいぶ高度になってきたと自負してます。ところが、会議などでのメモがどうも苦手です。メモを一元管理するためにWordのようなノートでMicrosoft Office OneNoteを使ってましたが、デジタルなメモと紙でのメモは本来どう使い分けるべきなのだろうか、と最近悩んでいます。

Twitterでもフォローさせていただいている脳科学者の茂木健一郎氏は著書「脳を活かす仕事術」の中で、メモはすべてPC(Macを愛用されていたと思います)に残し、ホワイトボードに書いたことなどをデジカメでとってメモと一緒に保存している、と紹介されてました。これを1年ほど試してみたのですが、なるほどホワイトボード(私も好きでよく書いてます)で書いたメモをとった写真には、その場でどんなことを話したのか、何を議論したのか、議事録には出てこない臨場感を映し出していて、見返すと思い出すことから議事録とセットにしてあると非常に役に立ちます。

ところが、PCに書いたメモは記録であって記憶にはなかなか結びつかない、といった内容の別の方の著書を読んだことがあり、これまた実際には納得なのです。会議メモにはなるので読み返すと何を話したかを思い出せるのですが、会議を連続4−5回とはしごをすると、最初の会議で何をNext Actionにしたのかうっすらとしか思い出せなかったりします。これでは困りますよね。

記憶に残すには、やはり手書きのノートがよいそうです。30を過ぎてから読むものなのかわかりませんが、「東大大学生のノートはかならず美しい」では、なるほど整理された情報で記憶していくプロセスにとっても適しているテクニックだと驚きました。

長くなりましたが、私の最近のテーマは「1. この手書きのノートのテクニックを向上」「2. デジタルと紙との使い分け」そしてもう1つ。「3. メモとノートの使い分け」についてもチャレンジしています。
これについては次回のエントリーで。。。

2009年7月28日火曜日

スポーツとビジネスは似ている

「決して遠回りではなかったと思ってます。自分のやるべきことはしっかりやったと思ってますし、4年はあっというまだったので、それが私の初優勝までの時間のかかり方だと思ってます。」

宮里藍選手がアメリカ女子プロゴルフツアーのエビアン・マスターズで優勝したときのコメントです。多くの人がアメリカツアーへの参戦以降スランプ等で苦労してきた宮里選手を知っているからこそ、この言葉の重みが心に響きます。

同時にスランプを経験して「我慢強くなった」とも言っています。勝利、成功することは当然嬉しいし、勝利し続けたいのですが、そう簡単なものではないはずです。失敗し負けたときに、何を得るか、が当たり前ですが非常に重要ということだと思います。これは単に「敗北から学ぶこと」のようなものではなく「起きた事象をどのように捉えるか」によって人の成長が違う、ということなのです。

先日、W社の丸山社長の友人で以前一緒にお仕事もさせていただいた斎藤さんが「一流の思考法」という本を編集された記念パーティーに参加させていただきました。(斎藤さん、出版おめでとうございます!!)


一流の思考法 WBCトレーナーが教える「自分力」の磨き方

私もシアトルへ行ったときにセーフコフィールドで試合を観戦したことがありますが、マリナーズで活躍するイチロー選手のバッティングに対する考え方を、そばで長年見てきた同チームのアシスタント・アスレチック・トレーナーを務めている森本貴義氏が解説しています。

毎年200本安打を達成する天才と称されるイチロー選手がWBCしかり「結果」を出す頼もしい選手であることは周知ですが、結果へのこだわりはもちろんあるとしても、例え凡打になっても、その結果だけに目を向けるのではなく、凡打の中で見つけた進化へのカギこそに意義があるというプロセス重視的な側面も持っていて、その気づきや考え方の違いこそが天才として光を放ち続けている重要な要素だと言っています。

宮里選手にしとイチロー選手にしろ、つまり物事の捉え方・考え方(=哲学)次第で自身が成長するか埋もれていくかのターニングポイントがあり、そこには感情を起伏させるのではなく冷静に分析して多角的に自身を捉えながら信じた考え方をブレずに持ち続けていく重要性があると、私は感じました。

さて、ディスカバリーズももうすぐ5ヶ月目に入ります。様々なチャレンジの中で喜びも悲しみもありますが、お客様に喜んでもらえる自分たちのサービスを地道に提供していくことの重要性と、冷静に市場と自分たちを分析しながら我々のビジネスのスタイルを信じていこう、と再確認しました。

2009年7月25日土曜日

時代の潮流は リアルタイム x ロケーション へ

ティム・オライリーが提唱した Web 2.0 が、CGM (Consumer Generated Media) という新しいタイプのメディアを創造・恩恵をもたらし、コンシューマーエリアにおけるオンラインの世界が飛躍的に進歩した中で、ビジネスエリアでも社内ブログや社内Wikiなどユーザー発信タイプのアプローチは一通り試されています。

ビジネスエリアでの展開は、コンシューマーエリアとは異なるにも関わらず、コンシューマーエリアでのアプローチと同じであるというのは、本当に正しいのだろうか?と考えずにはいられませんが、ビジネスエリアとはいえ働き、情報を受発信しているのは「ひと」である以上、コンシューマーエリアと区別しすぎるのも正しくはないのでしょう。

そういう意味でもコンシューマーエリアのチャレンジや志向/傾向は注意深く見ておく必要がありますが、ここ半年の潮流としては「リアルタイム」と「ロケーション」の2つのキーワードに注目しています。

CGMの代表的な存在である「ブログ」も、1日も何十回と更新をするタレントが注目を浴びるのはリアルタイムに自身の思いや身の回りのことを発信しているからであって、この代表的なサービスである 「Twitter」 は新しい世界とエクスペリエンスを提供しています。コミュニケーションの新しい手段としても注目され、知人・友人から著名人、ホワイトハウスに至たるまでの「いま何してる」をリアルタイムに知ることができます。またGoogleがサービスを開始した「Google Latitude」もGoogle Map上にいまどこに誰がいるかを視覚的に表現していて面白いサービスに拡大していくと思います。

いずれのサービスも、これまで知り得なかった著名人の「日常の行動」を、(もちろん自発的な情報の発信が必要)一般人も「いま」「どこで」「なにしてる」かを知ることができ、その人の考え方、発する言葉、活動範囲を共有することで身近な存在に感じることもできます。これは携帯電話によるロケーションに依存しない情報発信、言い換えれば発信する情報に含まれるロケーション情報そのものにも価値がある、ということですが、オンラインとオフラインが見事に融合した情報として付加価値を生んでいるわけです。

今後、Twitter や Google Latitude 関連サービスの発展には注目しながらも、ビジネスエリアへの展開を模索する動きにも注目していきたいと思ってます。

2009年7月22日水曜日

ハイブリッド型会議で生産性向上を目指すべき

昨日、経済評論家の勝間氏が寄せた「日本人の時間貧乏」を読んで、まさしく!と頷いてしまいました。

ここでは日本人が週当たりの労働時間が50時間を超える割合を、イギリス15%、アメリカ20%と比べて28%と顕著に高いことを数字で示した上で、ワークライフバランスの欠落が家庭崩壊、少子化、過労死を招いていると指摘しています。

会議の効率化や発言のない会議が一人当たりの生産力の低下に導いていることは、確かに経験的にもあるのでよくわかります。事前に目的やアジェンダの決まってない会議、上司が会議参加メンバーに一人一人仕事の報告をさせる会議、終了時間を決めてない会議・・・

ただ一方で、日本人の会議好きが国民性なのだとしたら、つまり日本型企業の組織力による大きな効果を生み出す仕事は、一見無駄かもしれない発言なき会議の中から醸成されているのかもしれません。発言がなくても顔を出す必要性、その場の雰囲気や空気を読んでおく必要性、いずれも効率度返しですが、わからなくはない必要性です。

欧米と日本での仕事のスタイルの違いが前提にあるとして、この効率では図れない「空気を読む」作業が日本人のスタイルだとするならば、このスタイルを否定するのではなく、受け入れながらも効率化できる部分を効率化するようなハイブリッド・スタイルが適しているのだと私は思います。

つまり参加する無駄を排除するのではなく、参加する際の効率化をいかに高めるか。会議には事前・最中・事後の3つの作業グループがあります。例えば、
事前は、会議招集における参加者のスケジュール調整、アジェンダ作り、資料の収集と作成
最中は、議事録の作成、資料の配布
事後は、議事録の完成と共有、使用資料の共有、To DoとDueの共有、フィードバックの収集

いずれもITで(Microsoft の Office と SharePoint ) 解決できるものばかりです。>解決方法はこちらに詳細があります。ITの活用により効率化できる部分とFace to Faceだからこそ必要な部分をハイブリッドに使い分けるべきです。大きな変革ではなく、業務の中で少しずつの改善を積み上げていったほうが遠回りかもしれませんが地道にも一歩一歩前へ進めますから、徐々に問題意識も高まって相乗的に改善していけますね。

それにしても日欧米他先進30カ国が加盟する国際期間、OECD(経済協力開発機構)諸国において、日本の労働生産性が最低水準にあるという現実は悲観すべきですね・・・

2009年7月21日火曜日

MacとWindowsの両立で広がる利便性

私は Apple にいる友人にお願いして安く MacBook を手に入れましたが、 Mac 歴はまだ1年にも満たない初心者です。もっとも Apple 歴は iPod > iPod Touch > iPhone と順番に購入して今に至ってますから2年ほどでしょうか。

今では生活にもビジネスにも欠かせない iPhone を活用するにもなんとなく Windows より Mac を選んでしまっているわけですが、特に必要な Mac上のアプリケーションがあるわけではないので、プライベート用で Mac (iTunes, iPhoto)、ビジネス用でWindows (OfficeやVisual Studio)と使い分けてました。

使い分け方は、Boot Camp機能を使ってデュアルブートにしてましたから、電源を入れたときにどちらのOSを起動するか選んで(DefaultはWindows) ました。ここ数ヶ月使っていて困ったことは

1. WindowsでブートしてしまうとMacのアプリケーションを使う頻度が少ない
私はiPhoneの音楽と写真はMac側のiTunesで同期して、予定表と連絡先はWindows側でOutlook同期しているので、両方で同期をかけないと最新の状態にはならない

2. WindowsとMacでキーボードが異なるので、使い分けるのが難しい
MacキーボードでWindowsを操作すると右クリックが使えないので、マウスを使わないといけないからです。もしかしたらMac初心者だから知らないだけ?なのかもしれませんが。

のような問題でした。まぁ、たいした問題ではないですが・・・笑 そこで思い切ってBoot Campをやめて、Mac 上で仮想環境を作ることで、リブートなしでMacとWindowsの両OSを同時に使うことにしました。Macに Sun MicrosystemsのVirtualBoxをインストールし、ここにWindows Vistaをインストールしました。

仮想環境は思いのほか問題も少なく(あるにはありました・・・)、iPhoneの同期も使い分けも簡単にできるようになりましたし、またMacの操作感でWindowsも動かせますし、当初の目的は達成。いまでは快適です。

さて、先日マイクロソフトの本社で打ち合わせがあり、数名の特に営業の方々とお会いしましたが、私が MacBook を使っていることをみなさん指摘されます(まぁそうでしょうね・・・笑)

外見はMacですが、中身はWindowsも入ってます。ソフトウェアの会社なのにハードウェアを気にするのですね :)

2009年7月14日火曜日

Live 戦略と Office 2010

Office 2010のテクニカルプレビュー版が公開され、同時に無償オンライン版 Office Web Application の話題をさらっています。ある記事ではグーグルに対抗するために捨て身戦法などと書かれていましたが、私はそうではないと思ってます。

3年前だったと思いますが「Live戦略」を打ち出して SaaS (マイクロソフトではSoftware + Serviceということで S+S といいますが)の対抗策を明示しましたが、マイクロソフトでないとできない具体的なサービスは何か?ということで、世界最大のクライアントソフトウェア Office をオンライン化することは大きな武器だと思ってました。

Live戦略は、これまでのマイクロソフトの法人向けビジネスへの注力で置き去りにしてきたコンシューマーに対してフォーカスを置いたもの。サポートの終了したOffice の古いバージョンを使い続けることによるセキュリティ面のリスクから、ユーザーを守るためにオンライン版を利用してもらう。リスクを軽減しながら収入源をバージョンアップから得るのではなく広告主に移行する、というモデルだと考えてます。

もちろんGoogle AppsやOpenOfficeなどの無料オフィス製品へ流れていくユーザーに世界最大でグローバルスタンダードなオフィス製品の無料版を使ってもらうことでShareを確保することは第二の目的としてはあると思いますが。

いずれにしろ高いオフィス製品を使わずに(機能が限定されるとはいえ)オフィス製品を使えるということは、いちコンシューマーとしても喜ばしいことなので、しっかりと活用させてもらうつもりです。早く試してみたいですね。

2009年7月6日月曜日

Welcome! Welcome! Welcome!

先週金曜日は、FY10が始まりメンバーも増えたのでささやかながらオフィスでWelcome Partyを開催しました。といっても3人でしたが、このオフィスにはちょうどよい人数。

新メンバーは元々マイクロソフト時代に私にレポートしていたOさん。2年ほど前から起業の目標を話したりキャリアパスなどの話をしている中で誘っていましたが、この7月についに実現してくれました。この経済状況の中、(私がいうのも変ですが)マイクロソフトを退職してベンチャーで働いてくれるなんて、ホントにホントに感謝です。初めての社員ですし、雇用した以上は絶対に守らなければ! と、思いを強くしました。

パーティーは、先日オフィスに遊びにきていただいたマイクロソフトのKさんよりいただいたフランス産の赤ワインをあけて、サルバトーレのピッツアを片手に、楽しい時間を過ごしました。



人数が増えてくるとオフィスでパーティーはなかなかできなくなってくるのでしょうが、ベンチャーならでは! というところを存分に味わおうと思い、シンプルなパーティーでしたが、それ以上に楽しめました。お店に行くより酔えました。。。

Kさん、ワインありがとう! 今度は一緒にビールで乾杯しましょう (笑)

2009年7月1日水曜日

仲間を迎えてスタートしたFY10。

降りそうで降らないパッとしない曇り空ですが、FY10が今日からスタート!! ここからが自分たちの底力を発揮して確実に着実に実績を出していくフェースだと思ってます。

そんな新しい出発の日に、新戦力として1名社員が入社しました。元々マイクロソフト社時代に同じチームで業務をしていたのですが、新年度というタイミングで我々のビジネスに賛同し、門を叩いてくれました。ディスカバリーズとしては初めての社員を迎え、重い責任と新たな決意を胸にしています。

社員が増えると、ますます経営者としての仕事を怠ってはいけなくなり、労務、法務、経理、人事といった仕事もしていかなくれはいけません。先月は前月に比べてこのブログの更新率も50%ダウンしてしまうくらい営業活動で外出していましたが、これからは社にいて両方のバランスをとっていかないといけませんね。

とはいえ、これから新しいチャレンジが待っているかと思うとワクワクしてきますが、新メンバー含めて全員でこのワクワクしたチャレンジャースピリッツを持って、お客様への価値提案を続けていきたいと、心新たに今日を迎えてます。

2009年6月29日月曜日

FY09クローズ、激動の3カ月。

弊社は今日が締め日で、FY09が終わります。4月に立ち上げたばかりなのにもう決算?!と思われますが、7月―6月の会計年度としたので、明日から新年度FY10になります。マイクロソフト社と一緒ですね。

思い返せば会社設立から今日までの3ヶ月間は怒涛のような日々で、毎日が大きな刺激と不慣れな会社経営で日々これ勉強という毎日でした。長いようで短く、短いようで長い3カ月間でしたが、名刺も250枚ほど配ったでしょうか。

この3カ月で「つながり」つまり人脈の重要性を痛切に感じたというのが印象です。つながりの方のご紹介により、これまで接することのなかったエグゼクティブな方々とお会いする時間や機会を頂き「つながり」が増えたり強化しましたし、またマイクロソフト社時代の友人たち30名以上がオフィスに遊びにきてくれたのも「つながり」を感じる出来事でした。

次に弊社のサービスやポジショニングからパートナー各社とのアライアンスを結ぶことができて、クライアントに対する価値ある提案力も増しました。パートナー各社にとってもWinWinである関係構築を築き始め、現在では10社ほどとお付き合いさせていただいています。

提案といえば、4月から使い続けている提案資料は10回以上のアップデートを行い、周囲の方々からのフィードバックや提案時の反応からチューンナップを繰り返してきました。資料を見ると成長の足跡を感じたりします。

さぁ明日からFY10です。新しいメンバーも加入します。次の3カ月は Execution Mode を全開にして多くの実績を得られるように尽力したいと思ってます。がんばろう、Discoveries!!

2009年6月23日火曜日

会社の強さとは?

ここ数週間は提案活動が多く外出続きだったのとオフィスにいても提案資料作りにおわれていたのですが、ここ2-3日はマイクロソフト時代の友人が4人ほどたてつづけにオフィスを訪ねて来てくれました。

マイクロソフトの会計年度上、今月は年度末にあたるのですが、来期のプランニングとしてチャレンジを考えてる人、組織が変わるのですでに動き始めてる人、この機に卒業する人、すでに自立して立派に仕事をコントロールしてる人、様々ですが同じ職場で働いていた者が活躍されているのは嬉しいものですね。

昨日はその中でもこの機にマイクロソフトを卒業される方に会ってお話しする機会がありました。

残念ながら自ら希望した卒業ではなかったようですが、能力が高く仕事に対する姿勢や人間的な魅力と品格を持った方で10年近く業務をされてマイクロソフトの発展に貢献されました。

正直いうと今回卒業されることには納得がいかない(既に社を離れた身であるので甚だお節介ですが)ところがあり、そこに至ったマネジメント判断には疑問が残りますが、一方でさすがマイクロソフトに10年勤めただけあって既に前向きだったのが印象的でした。

マイクロソフトの強さはこうした心の強さ、スピードの早さといったポジティブな「ひと」にあるんだと、改めて痛感しました。だから卒業した後でも「つながり」が強く、私のオフィスを訪ねてくれる人がいるんだとも。

ディスカバリーズも来月から初めて社員を迎えます。マイクロソフト時代の仲間ですが、マイクロソフトのような「ひと」の育つ会社に、会社を育てていこうと思います。

↓マイクロソフトのFさんとの食事での写真。葉付きキュウリがおいしかったバーニャカウダ


2009年6月18日木曜日

Twitterでつながる社員ネットワーク

最近は案件、案件と忙しくなっていたのでデスクにつくどころかオフィスに戻れないケースも多々あるのですが、そんな時はよく考え事をしています。最近のテーマは「Twitterの企業内利用によるコミュニケーション促進」です。

iPhoneにアプリをいれて外出中でもどこでもTwitterを使っています (http://twitter.com/Symathy) が、つながっているメンバーのリアルタイムなつぶやきが、どこにいても聞こえてきます。Twitter中毒者が多数出ていると聞いたことがありますが、その理由もわからなくはありません。

この1年で爆発的に広まり、加速度的に使われてきていますが、ビジネスとしてもTwitterを使っているところで有名なのはDellのPromotionです。DellのDirect MarketingはWebはもちろん新聞、雑誌、FAX、Eメールでも積極的にされていますが、Twitterでの製品販売の情報発信など試みていますね。

このTwitterを社内のコミュニケーションに役立てられないだろうか、と日々考えているわけです。Twitterのように、つぶやく内容はブログのような「書く」というハードルはあまり高くはなく(かかる時間的な問題も含めて)、気軽に始められ、継続もできます。この「気軽」という特性を活かしながら社員同士がお互いを知る、深まるコミュニケーションの道具とするのは、どうだろうか?

企業内でTwitterを制限しはじめる企業ももしかしたら出てくるかもしれませんが、企業内で働いているのはまぎれもなく「ひと」であり、人と人とをつないでこれだけの成功を収めている道具を、社員同士のコミュニケーションに活かさない手はないでしょう。もっともすでに個人同士でつながってTwitterの恩恵をうけている人も数多くいるでしょうし、システマチックにTwitterを使ってコミュニケーションしましょう的な押し付けをガバナンスをもって導入することは、本末転倒なのかもしれませんが。

今はまだ、どのような形態で企業内コミュニケーションの促進にTwitterを位置づけるのか模索している段階ですので、ぜひアイディアやご意見があればコメントいれていただきたいと思います。所詮140文字ですが、ここに込められる思いを発信するのは「ひと」です。そこにはコンシューマーもビジネスも垣根はないというのが持論です。何かよいアイディアを見つけて実践してみたいな、と思う最近のテーマについてでした。

2009年6月16日火曜日

人も名刺もアイデンティティを

お客様やパートナー各社で提案や打ち合わせする際に、副社長の小野と一緒に行く場合が大半なので、挨拶の際に名刺を渡すと(当たり前ですが)名前だけ違う名刺がデスクに並ぶことになります。

会社のロゴはクリエイティブ・デザイナーのDさんに、名刺はYさんに作っていただいきましたが、非常に気に入っている上に名刺をお渡しした際に、ロゴがネタで会話にもなるので、アイデンティティを感じているわけですが、同じ名刺が並ぶと存在感が薄くなってしまうのが気になってました。


そこで、またもやDさんとYさんに甘えて、カラーバリエーション4色にしてもらいました。これで小野とも名刺がかぶらなくなりますし、カラーをネタにアイスブレイク もできるので(少しコストが上がりましたが)、大満足です。




なんだかんだいっても名刺は顔になりますし、印象も大事なので、このアイデンティティは変わらず持っていたいものです。

2009年6月9日火曜日

Appleの戦略的な統合型製品開発力&マーケティング力

最近では意図的にリークして注目度を高めておいて製品をLaunchさせるケースも多いですが、Appleほど統制のとれたメーカーも珍しいのではないかと思います。そのAppleから待望のiPhone 3G (OS 3.0) がWorldwide Developers Conference 2009 で発表されました。

現行機のiPhone 3G (OS 2.2.1) からは無料でOSのアップグレードができることは、以前よりソフトバンクの中山氏がここで「OSがアップデートされるので、常に最新のOSに進化し、決して陳腐化しない」と携帯端末の価値が落ちない発言をしていた通りでしたが、その恩恵は言葉で表現する以上に意味も価値も大きいと思います。

端末が主体となった初めての携帯電話機(もはや電話機以上の価値があることは「iPhoneの進化の先には…」でも触れましたね)として、どんなExperienceがあるか大いに期待していましたが、もちろん動画が解像度の高いカメラなどが実装された新型端末 iPhone 3G s もいいのですが、それ以上に新しいExperienceを継続して使い続けられるというのはユーザー志向型戦略として模範的な事例といえるのではないでしょうか。





www.apple.com/jp/ サイトより


個人的に最も期待していた追加機能は「インターネットテザリング」といって、USBやBluetoothでiPhoneとPCをつなぐとiPhoneがモデムとなってPCでインターネット接続ができます。外出先でホットスポットがだいぶ増えましたが、それでも無線LANがないところでは効果大。ますます iPhone x Macbook が手放せません。あれ?これではAppleの戦略通りですね 笑




iPhone 3G (OS 3.0) のリリースと同時にMacBook ProやAirMacなどの新マシーンに加えてSafariのVersion 4など続々とわきを固める新製品リリースが行われ、iPhoneをきっかけとしたApple Pre-Funの土壌形成を着々としている戦略が明確で、アップセル、クロスセルがしっかりと効いていると思います。IT不況の中にあってAppleの売り上げ増を底上げしているのは、こうした統合戦略と統一されたメッセージングにありますね。何よりも、Apple社内での情報統制が強く効いている中で、これだけの製品を一度にインテグレートされた形でリリースする組織力には、見習うべき点が数多くあるでしょう。

2009年6月4日木曜日

オフィスもデスクも頭の中も、生産性は「整理」から

最近はお客様やパートナー様とお話する機会が多くオフィスをあけることも増えていますが、オフィスに戻ると居心地がいい反面、物や書類が整理されていないことに気がつくことがあります。

基本的にオフィスはフリーアドレスなので自由に座りたい席につきますが、そのためデスクは共有。当然、私物や書類の出しっぱなしはNGで、帰宅時に整理してデスクの上には何もおかないようになってます。こうしておくと情報整理の癖がつきますし、常にスペースの多い環境 (物理的な空間も気持ちや記憶の空間) が確保できるので、とても効率的に仕事ができます。

デスクの上に書類や荷物が多いと、いい仕事はできません。その状態を「片付いている」という人もいますが… それでもいいのですが、探しているものを素早く入手することは生産性を高める最初の一歩だと思います。そのためにもスペースは広くとって、有効活用しないといけません。

昨日、気合いを入れて参加したUSとのテレカンが、内容の薄さにがっかりして、ストレス解消も兼ねてオフィスの掃除、整理をしていました。シェルフをオーダーしていたので組み立ててデロンギのエスプレッソマシーンやコピー機の配置換えなどをしてスッキリ!
ところが、開業祝いにN氏から頂いた「だるま」に目をいれていないことに気がついて 、急きょ目入れ式をすることになりました。(今さらで、ごめんなさい・・・)



右目は、いつ入れられるかな…。オフィスの整理とともに、決意新たにガンバリマス。

2009年6月2日火曜日

マイクロソフトの異変

次期OSの Windows 7 や新検索エンジン Bing などの新しいテクノロジーで話題が少なくないマイクロソフトが、7月31日をもってPCユーザー向けQ&Aサイト「答えてねっと」サービスを終了すると発表しました。

一時期は様々なトラブルで知られた当サービスですが、PCユーザーにとっては確かな拠り所であり、昨今の新「テクノロジー」の話題に埋もれて、親しまれた「サービス」が消えていくのに、一抹の寂しさを感じますね。

マイクロソフトは高いテクノロジーでイノベーティブな会社という原点に回帰するのか、Windows Liveのようなユーザー志向サービスに舵を取るのかわかりませんが、昨今の景気低迷による予算削減のあおりの一端だとしたら残念でなりません。

また最近はマウスもライセンスも値下げキャンペーンばかりで、マーケティングらしいマーケティングができてないようにも思えます。この先12ヵ月で Windows 7 も Office 14 もリリースすることを考えると、製品Launch時には、マイクロソフトのマーケティング力を大いに発揮して欲しいと、余計な期待を持ったりしてしまいます。

しかし「答えてねっと」の終了の仕方が、なんともマイクロソフトらしい・・・

2009年5月27日水曜日

デザイン性と機能性の戦い。犠牲になるのは生産性?

先日までエルゴノミクスデザインを採用したマイクロソフト社のマウス Microsoft Natural Wireless Laser Mouse 6000 を使ってました。手になじんで疲れを感じさせないところが気に入ってましたが、気分を変えたかったのと、外出先での手軽なワイヤレスマウスがほしかったのでアークマウス Microsoft Arc Mouse を購入しました。


マウスといえば底の部分が全てデスク部分についているのが一般的ですが、アークマウスはマウスの腹の部分があいており、なんと折りたたみ式。カラーバリエーションも増えて、なかなかクールです。
IEなどで「戻る」の機能と連動した左側のボタンがついてますが、どうしても私の指では届かないのです。少し不便なのが難点ですが、外人仕様なんでしょうか。いや、この配置は誰も届かないはず・・・。
デザインを重視すると機能性を失うセオリーがここにもあったと感じました。すこーしだけ生産性が落ちますが、モチベーションは上がるので気に入って使ってます。

2009年5月26日火曜日

SharePoint SP2 での重大なバグに失望・・・

今日はMicrosoft Solution Conference 2009が渋谷で開催され大盛況だったようですが、SharePoint Server 2007 Service Pack 2 に重大ばバグが発見されたという記事を見て、がっかりしてしまいました。

新製品やソリューションの話も大事ですが、リリースした製品のサポートはユーザーがいる分、もっと重要です。しかも製品版なのに試用版のコードに含まれている180日間での利用制限が入っていた、などと初歩的ミスともとれるバグは、マイクロソフト社の製品に対する品質や信頼を大きく揺るがす問題ですよね。

日本ではCQO (Cheif Quality Officer:最高品質責任者)を設置するなど品質管理に力をいれていたと思いますが、マイクロソフト本社のこうしたミスについても、改善に向けて努力していただきたいと切に思います。がんばれ、マイクロソフト!!

本バグについて
SharePoint Team Blogでの情報はこちら
サポートKBでの情報はこちら

2009年5月23日土曜日

カートレースでリフレッシュ

縁合って、M社のAさんのお誘いで屋外カート場へご一緒させて頂きました。

カートはマイクロソフト時代にアトランタで一度試したことがありましたが、今回ほどの本格派ではなかったので、初めての経験に近かったです。以前アメリカンバイクに乗っていたせいか、カート場に漂っていたオイル臭は、なにか懐かしさを感じました。

思いのほかスピードが早いのと地面に近いのに驚きましたが、数回まわっているうちにムキになってスピードを出すようになり、あげくドリフトに失敗してスピンする始末。一方、一緒に参加した小野はラスト3周あたりから背後にせまる3台の後続をおさえてゴールするあたりから、意外と?プレッシャーを感じないタイプか、と新たな発見もあり楽しく遊ばせて頂きました。

ここ2週間ほどは会社設立後、最も忙しく最も充実していたので、こうした体験は良い刺激とリフレッシュになりました。ラップタイムが公開されるとモチベーションが高まりましたが、またお誘いを受けて参加させて頂きたいと思います。このブログをいつも読んで頂いているAさんに、こうした機会を提供いただき感謝です。

追記
今朝、両脇腹に大きなアザがあったことにはショックでした。。。ムキになって力み過ぎでしょうか?

2009年5月20日水曜日

iPhoneの進化の先には…

久しぶりにiPhoneの話題です。

先日、「青山学院大学、550台のiPhoneを導入――社会情報学部の全学生に配布」の記事を驚きと納得を持って読んでいました。2学年と教職員を対象に配布し、モバイルインターネット社会のおける教育と研究のための取り組みと伝えていますが、常日頃から情報を使う(集め、分類し、役立たせる)作業を実践することで ITリテラシーや情報活用リテラシーが向上していく画期的な取り組みだと思いました。

学校側のこうした施策にネガティブな意見もあるかもしれませんが、情報の取捨選択、情報整理による生産性向上、ITツールに振り回されるのではなく自身でコントロールする管理能力、コミュニケーションの円滑化など、それを上回るポジティブな実績がでることと期待しています。社会情報学の研究成果としても興味深いテーマになりますね。

大学側は校内のグループウェア等のシステムへアクセスできるのもメリットのようですね。先日、iPhoneからBPOSのSharePoint Onlineへアクセスしてみましたが、iPhoneのSafariでもはっきり表示されExcelやWord、PowerPointなどのソフトも2007形式でも、閲覧のみですが開くことができました。つまり今回の青山学院大学での結果次第では、企業内で業務端末として活用するシーンも増えていくでしょう。すでに1000台規模での導入事例もあるようですが、まだまだ利用シーンや活用手段が増えていくのは、アプリが10億ダウンロードしたことでも期待できます。

業務系アプリケーションや、企業内基幹システムとの連携アプリが潤沢にそろってきたとき、iPhoneは携帯端末とは誰も呼ばなくなっているでしょう。

2009年5月19日火曜日

ディスカバリーしました。

5月は外出が多いせいかブログの更新頻度が落ちてますねが、気にすると疲労感だけが残るようなので忘れるようにします。この疲労感は以前「mixi疲れ」などを言われましたが、最近はTwitterの「つぶやき疲れ」というのがあるそうです。私もTwitterをしていますが「つぶやき」の返信に対して、返信する強迫観念が疲労させているようですね。コミュニケーションを円滑にするためのツールで疲労感をためてしまっては元も子もないですね。

さて、先週から今週にかけては様々な方にお会いする機会があります。先週はある上場企業のT社長と、また元マイクロソフトで私より3年ほど前に起業されたM社長とお会いして、お話させていただく機会がありました。お二方テクノロジーに詳しく実際に手を動かされるのが好きな方なのですが、話した内容的には対象的でした。

T社長とは殆ど初めてのご挨拶となり時間のない中でお話を聞いていただきましたが、様々な質問や意見をいただけ自身では気付いていない部分が浮き彫りになり参考になりました。強い眼力が印象的な方でした。一方、以前より仕事を一緒にさせていただいていたM社長は親しみを持って歓迎していただけて、今後の協業についてもざっくばらんにお話しできました。また元マイクロソフトという点、起業したという点で先輩的な存在で、これからも指導いただきたい方です。

ここ数日のいろんな方との出会い、話を粘土のように取ってくっつけて何らかの形になるような作業をしてみると実に有益で充実した内容になってくる。これ自体が、会社名の由来になっている情報を発見したことによってもたらされる幸福な状態なんだな、と今更ながら気がつきました。

↓はM社長にいただいたTシャツです。2年ぶり2枚目です!




2009年5月15日金曜日

ROI, ROI, ROI

以前、広告コンサルティングをしていた経験からTVCMに関する話題には、つい目がいってしまいます。昨日「2008年度のCM好感度白書が発表されて、ソフトバンクモバイル社の白戸家シリーズがNo.1になった」という記事があり、企業、銘柄、作品の3部門を制して3冠を得た、と伝えています。

これと同時に、全9472銘柄中60%にのぼる5713銘柄が好感度を得られなかったCMだったと報告されています。企業にしてみればCM好感度の高めて売り上げに結び付けたい、あるいは認知度を高めたい期待がある中で、全体の60%は失敗しているという結果は、昨今の経済状況において広告投資を見直す格好の材料になります。

そんな中、昨年秋以降の経済不況でTV、新聞ともに出稿が落ち込んだことで、電通・博報堂DYホールディングスが2009年3月期連結決算で初の純損失をだしたことや、TBSが同じく2009年3月期決算で最終損益が38億円の赤字で、いずれも創業以来の赤字という結果になりました。

広告主側の厳しい業績を強く反映しているのですが、これは広告業界に限ったことではなく、経営者のROIに対する厳しい目が、昨今ますます高まっているということだと思います。CM好感度の結果を見たCMO (Chief Marketing Officer)は、どのような判断をしていくのか、非常に気になるところです。

広告のようにROIの測りづらいものの中に、私たちがビジネスにしている「情報の活性化」も含まれています。情報を活かす、と口にするのは簡単だが、どうやって評価するのか? ROIは何を軸にするのか? こんな質問をよく耳にします。その方法についてここでは説明を省きますが、ROIを説明できない投資は一切しない状況であることは間違いありません。

いかにROIと説明責任を果たしていくかが、この100年に1度の不景気から脱出する方法なのかもしれません。ただ、脱出した世界ではすべてがこうした科学的アプローチで評価されてしまっているというのも、さみしいものですが…

2009年5月13日水曜日

学校の同窓会から学ぶこと

実は、この春より出身校である慶應義塾湘南藤沢中・高等部の同窓会において、会長としてお手伝いさせていただくことになりました。本校に限らず慶應義塾が、同級生のみならず先輩後輩の上下関係が他校と比べても特殊性の強いことは、よく知られていることですが、本校は私が開校時の1期生という歴史の浅い学校であることから同窓会組織も現在はそんなに大きくはありません。ただ、塾内他校のような卒業生同士のネットワークがうまく機能できるように、本校同窓会組織運営をお手伝いできることは非常に名誉だと感じてます。

この関係で、昨日は本校とは姉妹校にあたる慶應義塾高等学校の同窓会理事の方にお会いする機会がありました。経験豊富な大先輩でしたが、初めてお会いしたにも関わらず、2時間近くも時間を割いていただいて貴重なアドバイスをいただいたことは、慶應義塾の「縦のつながり」の強さを改めて実感するとともに、今後お付き合いさせていただくことにも楽しみを感じました。

こうした「つながり」をまさに本校同窓会の実行委員や卒業生も実感してもらいたい、という思いは就任前から持っておりましたが、ますます強い気持ちへとなっていきました。私は幸いにしてこうしたネットワークに触れる機会があり、多くの恩恵を受けていますが、ネットワークの色、強さ、形に関わらず、人は誰しも何らかのネットワークの中にいます。普段はあまり意識することはありませんが、今回こうしたネットワークの大きさを強く感じる良いきっかけになりました。

さて、企業/組織の中にあっては、スタンドアロンで仕事をするスペシャリストのような職種以外では通常ネットワークの中で仕事をすることが多く、必ずしも組織内のネットワークを活用した仕事の仕方というのは、なかなか実現できていないのが実情ですが、そのネットワークの中にワークライフはあります。自分の所属グループや所属プロジェクトチーム、あるいは社員会や社内コミュニティなどあるでしょうが、こうしたネットワークを上手に活用することは、自分のパフォーマンスあるいは表現するための一つの手段です。ネットワークは勝手に構築されることはなく、自身で積極的な活動を通して新たなネットワークができたり、色や形ができあがってくるものです。

仕事も自身もネットワークの原理は同じあり、組織の中にあって特別なスキルがなくても、こうしたネットワークを活用できれば社員のパフォーマンスも生産性も格段に高まり、組織そのものの力も強くなってくると信じてます。ディスカバリーズとして社内の情報活用をテーマに各企業のお手伝いをしていますが、今回こうした同窓会ネットワークからも多くの「気付き」ができたことからネットワークの企業内モデルの開発を着手していきたいと考えてます。よいアイディアやご意見があれば、ぜひコメントをお願いします。

2009年5月11日月曜日

Windows 7を使ってみました。

連休明けにぜひ試してみたかった Windows 7 RC (Release Candidate) のインストールを、週末にようやくしました。私はMac OS X Leopardのはいった13インチのMacBookに、Boot Camp機能を使ってWindows Vistaをインストールして業務用に使っていますが、今回このWindows VistaにVirtual PC 2007をインストール(無償)して、その仮想マシン内でWindows 7 RCをインストールしました。

Windows 7 Betaはマイクロソフト時代にも業務用として使ってましたし、今回のRC版について正直新鮮さはあまりなかったのですがVirtual PC上でもサクサク動いてくれるので助かってます。Beta版のときからパフォーマンスの安定性は抜群でしたからRC版になっても当然ながらパフォーマンスが低くなってないことは期待通りでした。ただ、残念ながらVirtual PC上では、Aero機能が使えないので、Windows 7の良さを堪能することはできませんでした・・・ これは製品版が出てからVistaマシーンをUpgradeしたときの楽しみにします。

MicrosoftのサイトからIsoファイルをダウンロードして専用ソフトでDVDメディアを作り、Virtual PCからDVDを起動させてWindows 7をインストールしたのですが、意外とインストールには時間がかかりました。(まぁ当然かもしれませんが ・・・) ただ、インストール後は快適に使え、リモートデスクトップでネットワーク接続でVista-7間のファイルのやり取りはスムーズですし、IE8のお気に入りファイルはWindows Live Toolberの「お気に入りの同期」機能を使ったので、Vistaと同じような環境をWindows 7ですぐに開始できました。ちなみにこのブログへのエントリーもWindows 7のIE8からです :)

こうしてOSを複数使い分けていると、徐々にOSに依存しないPCの使い方になってきているというのが実感で、以前はクリーンインストールなんて一苦労だった気がしますが、情報はすべてクラウド上にあればOSの引っ越しや使い分けはたやすいもの。Windows 7が今回軽快な動きになっていることに加えてクラウドサービスの併用により、今後のハードウェア選びやデジタルライフ(ワークライフも含め)にも選択の幅が広がりますね。

2009年5月8日金曜日

「利便性>リスク」は自分たちの手で作るしかない

連休明けも世間は「新型インフルエンザ」に「高速道路 例年の2倍混雑」、「日経平均が400円以上も上がった」などと話題はつきませんね。連休中はあまり仕事のことを考えないようにして、なるべく心と身体を休めるようにしていました。

さて、今日はSaaSの会社を起こしたF社長に挨拶しに会ってきました。18ヶ月くらいお会いしていなかったので、久しぶりでしたが元気にバリバリ仕事しているようで、少し勇気をいただきました。SaaSビジネスもご多分にもれず、リーマンショック後の金融危機によるIT投資の冷え込みで影響を受けたそうですが、今後の厳しい見通しを口にされながらもF社長からはどことなく「攻める姿勢」を感じたのが印象的でした。

SaaSといえば、MicrsoftのBPOSの話題をここでも取り上げましたが、景気の善し悪しとは別にこれからのサービスである分、まだまだユーザーへの啓蒙活動が必要なフェーズでもあります。自社サーバーによる保守・運用負担を削減という利便性に対して、「情報」を他社(SaaS サービス提供会社)に預けてしまうセキュリティの懸念がバランスを保てないため、なかなかSaaSサービスに踏み切れない企業がまだ殆どという実態を、今後どのように解決していくのかが注目されます。

この利便性については各社のIT戦略に合う・合わないに関わらず今後間違いなく成長する分野であり、その必要性を多くが認めていますが、セキュリティ面のリスクを払拭できない限りブレークスルーすることはないでしょう。ちょうどCIOマガジンで「テキスト・メッセージを巡る法的リスクを回避せよ!」の記事では、ツール活用における情報漏洩のリスク回避を焦点にして「情報運用ポリシー」と「漏洩リスクの社員教育」の必要性を指摘しています。これは今後のIT活用において避けて通れない必然的な作業ではないでしょうか。

便利なものにはリスクがある。リスクがあるから利便性を失う。これはツール在りきの考え方であり、使う「ひと」が如何に活用を考えて「セキュアで便利なツール」を手に入れるかではないでしょうか。日本企業のITシステムで使われてない不良資産が30%近くあるというデータもあります。SaaSも、いかに「セキュアで便利なツール」として活用するかは使う側の努力にかかっているといえます。

少し宣伝ですが、私たちディスカバリーズは、企業内の情報を棚卸し、様々なベクトルで図り、情報をプロットすることで情報の整理をし、こうした作業を通して各社における情報運用ポリシーの策定をお手伝いさせていただきます。

2009年5月1日金曜日

開業1か月の節目。

今日から5月。GWの大型連休にはいっている人も少なくはないようですが、通勤電車はいつもどおり混んでいましたから、これから連休という方も多そうですね。5月ということは、私たちがディスカバリーズを設立してからちょうど1か月、ということになります。当然ではありますが、事実、様々な環境の変化が怒涛のように駆け巡った1か月でした。

すっかり桜前線は北上してしまいましたが、桜の木はこれからが新緑の芽を青々とさせる時期。私たちもスタートアップの華やかさから落ち着きを取り戻し、成長と実りある5月を過ごしていけるように努力しなくては、と心引き締まる思いです。

ところで弊社のサービス案内が、マイクロソフト社のホームページに掲載されましたので、お知らせしたいと思います。これまでコンテンツ管理面で掲載の判断もする側だったのですが、掲載される側になると価値の高いWebサイトであることを、改めて痛感しました。



http://www.microsoft.com/japan/office/2007/sharepoint/MOSS_integrator.mspx#ELFAG

自社のロゴやサービスが紹介されている、というのも、少しくすぐったい感じがしますね。。。

2009年4月30日木曜日

日本型の成果主義の未来。

1週間ほど前のニュースですが、財団法人日本生産性本部「2009年度 新入社員意識調査」の結果を発表しました。

このご時世下での調査なので「今の会社に一生勤めたいと思ってる」が過去最高の55.2%だったことは、派遣社員解雇、内定取り消しなどで騒がれ、雇用不安の中にあっては、至極当然の結果ではあると思います。しかし、「転職はしないにこしたことはない」も過去最高で34.6%だったり、「社内で出世するより自分で起業して独立したい」が過去最低の14.1%に対しては、一抹のさみしさを感じます。

一方で、個人成果主義よりもチームワークによる成果を期待する数値も顕著に表れていることは、今後の組織力向上においては期待できるのではないでしょうか。90年代後半から続く行き過ぎた個人成果主義は、アメリカ型資本主義を象徴するかのようであり、いま日本型成果主義とは何か? をもう一度考える時期にきているのだと思います。

日本企業の人事評価制度において成果主義を掲げる企業は多くありますが、実際には組織内のバランスも考慮しなければいけずドラスティックに評価まで反映できる企業はごく限られています。日本型成果主義をビジョンを掲げることが、今後の社会に参画してくる若者にとって重要な道しるべになるのではないでしょうか。

2009年4月28日火曜日

情報管理をアウトソーシングせよ!

これまで社内の情報共有について書いてきましたが、情報は何も社内にあるものだけが有益なわけではありません。広く一般的に流通している情報も中には有益なものが含まれていますし、BtoBの場合は情報を発信したい企業が多く存在しています。しかしながら、こうした情報を受け付けるのはそれぞれの従業員の経験や知識に依存しており、情報格差を引き起こしています。

たとえば、営業Aさんは、営業活動に有益な情報をウェブやメルマガで入手して営業テクニックを磨いているのに、Bさんは知らないので生産性や営業効率に課題を感じています。こうした情報は得てして口コミで広がっていくものですが、Aさんにとって営業という役割において有益な情報はBさんにとっても有益なはずです。これを営業部内の耳より情報などで紹介することを推奨してもよさそうなものですが、営業部門に限らず企業内の各役職に外部の情報ベンダーと企業の情報統制のバランスが組みたっていないからと思えます。

今後は企業内に情報を届けるサービスがあってもよいかもしれません。営業や経理、福利厚生といった分野だけにとどまらず情報サービスにおけるアウトソースビジネスが今後発展していくのではないでしょうか。

2009年4月27日月曜日

SharePointサイトを公開しよう。

SharePointは、一般的に社内イントラとして認知されてますが、SharePoint fot Internet というのを使えば、一般WebサイトとしてSharePointのPlatformを利用できることは、あまり知られていません。日本ではあまりお目にかかれませんが、海外のサイトではいくつかありますので、今日はその代表的なサイトを1つご紹介します。

「フェラーリ」

この名前を聞いて鼓動が高まる人も多いかもしれませんが、F1好きではなくても言わずと知れたイタリアの高級スポーツカーメーカー。このフェラーリのWebサイトは、SharePointで設計されています。ほぼSharePointの原型をとどめていませんが、すばらしいデザインとサイト設計により、フェラーリ・ブランドとサイトの機能性を両立しています。


↑Ferrari.comのトップデザイン
一般Webサイトなので、だいぶコストも掛けているようですが、言い換えれば同程度のことを社内イントラとしてできる、ということです。もちろん社内用にここまでのカスタマイズやデザインを適用する必要性はありませんが、すばらしいExperienceを提供できるPlatformであることは、いうまでもないでしょう。
しかし、このサイト、かっこいいですね…

2009年4月24日金曜日

イノベーションの中心に。

昨晩は、六本木の東京ミッドタウンにあるOrangeというお店で、M社長と会食でした。お付き合いはもう5年以上ですが、久し振りにお会いして少し元気がないように見えたのが気になりました。M社長のビジネスは、昨今の景気を影響していて案件は多いものの客単価が低くなっているとか。案件規模が小さいと「こなし」業務の比率が高くにあり、イノベーティブなプロジェクトが少なくなっているようですね。元気がないように見えたのは、ワクワクするような仕事が多くはなくなっているからのように見えました。

イノベーションとはいつ、どこから起こるのか?

そう考えると、決して景気のいい時ではなくて、景気が悪くなってコストをかけられずに、でも成果を出そうと人々が思考に思考を重ねて、はじめて生まれてくるのではないか、と思うのです。景気がいい時って予算があるから、つい思考もそこそこで行動の比重が大きくなりますからね。

つまり、イノベーションとは今のような不景気な状態のほうが、生まれやすいわけです。これはチャンスと捉えるべきですね。M社長から最近のビジネス環境を伺ったり我々のビジョンを話したりしましたが、企業間で手を組み、強みとなるビジネス領域を獲得して攻めていくことでイノベーションを起こせるのだと確信しました。

M社長とは、これからも一緒に”面白いコト”をしたい、そんな活力をいただいた時間でした。

2009年4月23日木曜日

強い企業は何が違うのか?

今日IMFが世界経済成長の予測を発表した記事を目にしました。2009年は軒並みマイナス成長で、回復は2010年になるとのことですが、企業におけるコスト削減の対象として雇用問題が顕在化した2008年末からの今日を見ていると、今回のリセッションが急激なスピードでもたらされていることを表しているのと同時に、回復には時間がかかることを痛感するものでした。肌で感じたり見聞きしている景況感とさほど変わらない予測ではありましたが、数値で示されるとますます実感するものです。

ただこういう時に強い企業こそ次の時代を作るのだと感じますね。iPhoneの販売が好調なアップルは、世界が大不況の真っただ中で株価もここ3年で最安値だった1-3月期で、売上高、利益ともに市場予想を上回る好業績だったようです。

またオラクルによるサン・マイクロシステムズの買収は71億ドルにものぼるようですが、統合による痛みの少ない専門性がお互いに残りうま味のある買収であり、IT不況にあってもIT業界の勢力図が変わるほどの大きな一手です。

「不況」という目に見えない心理戦が終わり、霧は晴れた時に、自分(自社)がいまどこにいるのか?を見失っていないように、コア・バリューとコア・コンピテンスを見直し、攻める経営を、いまそれができる企業とできない企業で、勝敗が決まっていくのだと、最近は切に感じてます。

2009年4月22日水曜日

巨大インフラとサービスの狭間で。

最近まじめなネタが多いので、恥ずかしながらドジな話をご紹介します。
通勤で使ってるPASMOを紛失しました…

昨晩、帰宅するため大雨の中、青山一丁目の駅まで早歩きしたのですが、改札口についたとき、腰のベルトにはめていたハズのリールクリップ式のパスケース(この写真のような)が破損していることに気が付きました。3ヶ月以上使い続けていて、初めてだったのですがパスケースをつなぐリールの部分のひもが切れてしまって、パスケース自体をどこかへ落したようなのです。


持ち物を落とす、という行為というか事故は、小学生以来の経験だったので、きっとオフィスに落ちているはずとたかをくくって大雨の中、オフィスへと戻ったのですが、楽観していたのもここまで。どこを探してもないことに気づくと、時間をさかのぼって、いつからないのか、を思い出す作業を始めました。すると、今朝通勤で使って以来、ということなので、可能性としては朝8時30~夜9時までの約12時間のうちのいつか! ということに。


この12時間の間、それほど出歩いてはいなかったものの、外出は①ランチで青山一丁目駅付近のレストラン、②パートナー会社との打ち合わせで六本木の交差点経由で3丁目のほうへ徒歩で移動。あやしいのは②なのですが、これでは調べるのにも時間がかかる、と思いPASMOの紛失届を出して利用できなくする作業へと移りました。


すぐにWebを確認したのですが、PASMOのホームページでは紛失処理はしてくれず、コールセンターなどもないようで連絡先は掲載していませんでした。しかし、PASMOの利用できる駅の係員が対応してくれる、とあるので、すぐに駅へ直行。しかしホームページの最もアクセスのあるページが「PASMOの紛失について」だったので、仲間がいるんだという何も拠り所にならない無意味な安心感も感じたりしました・・・

駅で再発行の手続きをしていただいたのですが、この段階では紛失したPASMOの利用を停止できただけで、JR (Suica)側では当日いっぱいは使えてしまうのでした。どうやらSuicaやPASMOなど利用している各社でデータの同期をとるのが、毎晩夜中のバッチ作業のようで、それまでは私鉄側は停止できるのですが、JR (Suica) 側やコンビニなどでの利用はできてしまうようなのです。私の場合、PASMOが残金が2000円をきると自動的に次回ピッとしたときに3000円が自動的に入金される「オートチャージ機能」をつけていたので、利用停止できる範囲が私鉄だけ、という事実に、それってどうなのよ? と思ってしまいました。自分のドジを棚にあげるつもりはありませんが・・・:(
巨大なDBなのでバッチも時間かかるのだと思いますが、こういうクリティカルな部分が一部分しかカバーされていないサービスが巨大なインフラの設計をクリアしているというのに、少し驚きました。もちろん買い物なのでPASMOを使っても上限1日 1万円までという、紛失時の保険のような設定があるようですが。
携帯もこのようなICカードも、電子マネーを持っている実感がなかなかわかないという消費者意識も変えていかないといけないな、と反省する出来事でした。



ところで、駅係員の方が「駅員事務所 紛失等はこちら」という標識のある通路を案内してくれましたが、青山一丁目の駅には改札から外れて、この30mほどの駅員事務所へ続く道があるのです。当然広告などもかからない無機質な通路を歩くのですが、小学生の頃ランドセルと一緒にもっていたバッグを忘れて、こうした通路を歩いたことを思い出し「なんだか懐かしいなー」と、妙なところでノスタルジックになってしまいました…

2009年4月21日火曜日

企業内ブログが活用されないワケ

隣のグループがどんな仕事をしているかわからない・・・のような、およそ組織力を発揮するには程遠い情報共有環境の悪い企業は残念ながら少なくありません。情報共有の成熟度でいえば「ベーシック」であり従業員の可能性を発揮すらできていない危機的状況です。

情報共有の最初の一歩として「自分がどんな役割とミッションを持っているか」を発信することが必要です。これをFace to Faceでのコミュニケーション、あるいは飲みニケーションで関係を構築するのが確実な手段として一般化されています。これに勝る方法はないかもしれません。

これによって仕事の幅を広げることができますが、仕事がこうしたネットワークに依存することも同時に発生します。

例えば、「この新しい企画を通すには誰に相談すればいい? - それなら営業部のXXさんとサービス部のXXさんがいい。紹介しようか?」といったケースがあります。キーマンを事前に把握して事前相談することでコンセンサスを得やすくするなどがありますが、キーマンを知っているのは組織に長くいて社内の状況を把握している人の知識に依存しています。

こうした人たちが部署を異動することが唯一確実なナレッジマネジメントともとれますが、これは大きな企業にある程度限定されていますし、人への依存だけでは全体の底上げにはなりません。

この場合、成熟度と実施レベルを切り分けて考えることが大事です。ナレッジマネジメントの成熟レベルには4階層あります。

成熟度1階層目「ベーシック」においては、まず社員同士を知るところから始まるます。「誰」がどんな「目的」でどんな「日常業務」をしているかを発信していく手段として「社員の企業内ブログ」を活用すべきです。

ここ2-3年ほど「企業内ブログ」を実施できるITインフラが整備され、Microsoft SharePoint Serverのようなブログ機能を標準搭載したグループウェアが登場しています。しかしながら、なかなか活用されているケースは少ないようです。

なぜ活用されないのでしょうか?

最も企業内ブログを活用しているのは「経営者」です。経営者は普段従業員と時間を共有する機会が少ないため現場を知る機会を求めます。一方で会社の方向性を決定する重要な決断をしますが、同時に従業員への説明責任があります。こうした「従業員との双方向のコミュニケーション」や「タイムリーな社内情報発信」を目的に企業内ブログを活用し、いくつか成功事例も確認されています。

では一般従業員は?
従業員の多くは自ら情報発信する際にいくつかブレーキのかかる要因があります。
・自ら発信する情報が本当に周囲に有益なのか?
・誰も読まないかもしれない情報に多忙な中で時間をかけられるのか?
・そもそも文章を書くのが得意ではない

これらの問題解決には、第1に従業員ひとりひとりが情報共有に対する意識を高めることが必要であり、このための社内トレーニングやツールの説明といった人材育成プログラムでサポートすべきです。

第2に情報共有を人事評価を取り入れる必要があり、情報発信や情報共有を業務と認め、業務時間の構成比率のうち5-10%程度あてる、などの経営判断やプログラムを導入すべきです。

草の根的に一般従業員が活用を努力するだけではなく経営者側の努力も必要不可欠です。現在、活用が進まない理由の経営者側の努力不足は否めないでしょう。経営者は人材投資の観点で社内コミュニケーションを検討すべきフェーズにあると思います。

2009年4月20日月曜日

在宅勤務は日本を救う?!

ダイバーシティ(多様性)が進むことで、企業の労働環境にも変化が生まれてきていますが、産休、育児休暇(女性も男性も)、在宅勤務など、言葉では掲げるもののなかなか業務の実態として受け入れられているケースは、まだまだだと思います。

その点、在宅勤務はいま最も進んでいるケースではないでしょうか。今朝の日経新聞にNTT系コールセンターが1万人規模の在宅勤務を開始する、との記事がでていましたが、家をあけられない主婦にとって1時間単位で就業できるメリットと、労働力の再開発という意味では、非常に大きな一歩だと思います。

私自身もマイクロソフト時代に5か月ほど在宅勤務の経験を持ちました。申請して本部内で承認してもらえれば、最大で週に2日まで在宅勤務が可能でした。私は子供の世話をする必要がありましたから、在宅しながら業務を認めてもらえることは非常に大きなメリットでした。例えば、9時~18時までを原則として勤務時間として、出勤のための時間は業務にあてられていましたから、9時前に幼稚園へ子供を送りそのまま業務を開始し、18時の終了と同時に子供をお風呂へ入れるなどのことができました。

でも同時にテクノロジーの恩恵を受けていたからこそ、であるとも感じてました。会社にいても普段から会議が多くデスクにいることが少ないので、同僚やパートナーからの連絡は基本はメールが中心。あるいはいま忙しいか手があいてるか、連絡可能かを事前に相手に伝えるプレゼンス機能をもったビジネス向けメッセンジャー「Office Communicator」でチャットか電話、といったコミュニケーション手段を取ってました。会議にはOffice Communicatorと組み合わせてオンライン会議「Live Meeting」で資料を見ながらVoIPで会話する、なんてことをしていましたから、実際にはデスクにいないという意味では在宅しているのと変わらない環境で日々業務をしていました。だからこそ、在宅勤務に対して特別なハードルは感じることがありませんでした。

このようなテクノロジの進化によって、地理的な距離を無視して業務することが今後ますます進むと思います。しかしながら、仕事は一人でしているわけではないので、チームやグループでの共同作業をこうしたコミュニケーションツールを活用して実現していくか、がポイントになるでしょう。なぜなら、目の前に座って仕事をしていない以上、パフォーマンスで評価するほかありませんが、プロセスも大事な評価軸になる企業においては以下に日々コミュニケーションをとっておけるかが、在宅をする側もさせる側も欠かせないからです。

また同時に一緒に働く仲間の賛同も重要ですね。いくらテクノロジーの進化があっても、結局働くのは「ひと」ですから。

人々のライフスタイルの多様性の伴い、ワークスタイルも多様性があってしかるべき。この在宅勤務は多様性を認めることによって雇用の再活性化、ひいては日本経済の底上げにつながると期待してます。

2009年4月17日金曜日

人と話すということは…

起業してからとにかく人に会うことが多いです。もちろん積極的に会うようにしているからですが、マイクロソフトの元同僚をはじめ、前職時代よりお世話になっていたパートナー会社へ足を運んでます。名刺交換も2週間で100枚近いペース…

そこで管理職や経営者と話す機会をいただけるのですが、各社それぞれ違うことをいっていても持っている哲学があるな、と感じるのです。それぞれサービスも商流もビジネスも領域も異なりますが、各社もっている文化は、経営者の哲学を大きく反映しているともとれるのです。

そこに良し悪しを図るのはナンセンスですが、情熱と哲学が会社を動かしている。これを自身ではどうだろうか、と振り返るときが今ではないけれども、会社が成長してくると、いずれやってくるのだろうと思うと、楽しみでもあります。

それまでに様々な経営者の哲学に触れて、自身を成長させていきたい、と思う日でした。

2009年4月14日火曜日

iPhoneの大胆なマーケティングに、あっぱれ!

最近のiPhoneのCMを見て多くの人が感じているように、もはや携帯電話のCMではなくPSPやDSのようなゲーム機の1つであるかのようなメッセージになっている。iPhoneが携帯端末であることを忘れるくらいハードではなくソフト面を強調するコミュニケーションになってきていることは、とても革新的だと感じます。

しかもゲームやユーティリティなどのアプリを紹介するCMは、大辞林やShazamなどサードパーティーのアプリもあり自社のアプリに限定しないのも、ユーザー志向型マーケティングであり評価しています。こうした多様なアプリを通してiPhone自体の魅力を伝えていく手法は、ゲーム機ハードメーカーに見られる手法であり、携帯とゲームの境界線が徐々になくなってきていることを実感します。

将来の携帯電話のあり方自体を問わせるような(製品のみならず)マーケティングコミュニケーションであり、既存の枠にこだわらない広告には、その大胆さとユニークさに「
あっぱれ!」と言いたい。

そういえば、このAppStoreでダウンロードされる数がもうすぐ10億になる、ということでApple社はカウントダウンするプロモーションを始めていますね。リアルタイム(なのでしょうか?)にダウンロード件数のカウンターが回っている様子をサイトで確認できます。





↑Apple社より引用

このカウント、見ていて面白いくらい数字があがっていくのは、世界中で今も何件も何十件もダウンロードされているんだなぁ、というのが実感できるもので、カウンターが進む速さには目を見張るものがあります。あと5000万件ですね、達成したらこのブログでもお祝いしたいですね。

2009年4月13日月曜日

なぜナレッジマネジメントが成功しないのか?

企業内の情報共有はナレッジマネジメントという経営手法のひとつとして発展し、ここ数年はITの進化によって発展は加速してきました。しかしながら、ナレッジマネジメントは本当に成功するのでしょうか?

ナレッジマネジメントがITなくして実現できなくなってきている一方で、ITの活用がボトムネックになりナレッジマネジメントが進まないというは、よくきく話です。ITは存在するだけでSolutionにはならず、ITという手段を活用して、はじめて本目的であるナレッジマネジメントが実現できるのです。

「活用する」と文字面では非常に簡単な言葉ですが、実行するとこれが非常に難しいものです

・ナレッジマネジメントのような個人や組織への依存度の高い手法は、情報共有に対する意識の違いによって均一化できない

・個人ごとにITリテラシーの異なり、社員トレーニングやヘルプデスクが必要な場合、ハードルが高い

・ナレッジマネジメントのためのITツールやアプリケーションが数多く存在するがITインフラを導入するのに精一杯で活用を提案するベンダーがいない

・ベストプラクティスがあまりない

こうした負の要素は、段階的に解消していく手法を本来ナレッジマネジメントは持っているが、ITを組み合わせたときに「情報の流通」という観点が抜け落ちてします。「情報を流通」させなくては情報は価値を持たない。これを解消するのは「マーケティング」という手法なのです。

元来マーケティングがセールス同様に収益を高めための手段だが、製品やコンセプトなど人に「認知」させるというのでは最適な手法です。これを社内の情報共有のために活用していくことが社内の情報共有に必要不可欠です。

具体的な手法や事例については、改めてご紹介していきます。

2009年4月10日金曜日

iPhoneから学ぶ「表現力」を身につけろ!

ビジネス用の携帯を購入するときに、私は次のポイントで選びました。
1.メールをチェックできること
2.予定表やアドレス帳をOutlookと同期ができること
3.スタイリッシュな端末

その上で、大人気のTouch DiamondとiPhoneで最終検討に入りました。周囲で両端末を使ってる人たちから利用満足度を聞いて、最終的にiPhoneにしました。いまでは外出先で会社のメールをチェックし、同期した予定表とアドレス帳で自分の行動を管理でき、しかも毎日持っていても飽きないケータイとして、重宝をしてます。もちろん音楽も!!

さて、しかしこの選考ポイントの3は置いといて、1と2はビジネス用途ではベーシックな機能で、もう10年ほど前ですが以前使っていたPalmを思い出しました。

私は今もそうですが依然からOutlookに情報をため込んでおりメールはもちろん、予定表、アドレス帳、メモなどをPCのない外出先でも必要だと思っていたのでPDAと呼ばれるツールの当時代表的なIBM製のWorkPadを使ってました。通信ネットワークはなかったのでPCに直接接続するタイプでしたが、Outlookの情報を持ち出せ便利に使ってました。ただそれ以上に、インターネットからアプリケーションをPCにダウンロードしてPalmにインストールすることでPDAの活用の幅が広がり、今にしてみれば当たり前に存在したやり方ですが当時は画期的に感じたものです。

そういう意味では無線LANや電話回線と通信ネットワーク機能を持ってはいるもののAppStoreでソフトをインストールできるiPhoneと基本的には同じです。ではなぜ一世を風靡したPalmが徐々に世間で見かけることができなくなってきて、同様のiPhoneが世界中で最も愛される携帯電話になっているのか?

なによりも人々が驚いたマルチタッチインターフェイスであり、スタイリッシュで軽量な端末であり、音楽や写真を含むライフスタイルにあったアプリが豊富であり、人々はそのExperienceに魅了されましたが、決定的なのはそのすべてに表現力があるからだと私は思います。この表現力を何よりもこだわっているのが、Apple社CEOのスティーブ・ジョブス氏です。

この表現力こそが、PalmとiPhoneの決定的な差なのだと思います。表現力は、人を感動させます。つまり活字では伝わらないことでも感性にうったえることで人の心を動かすのです。

これは人と人とのコミュニケーションにも当てはまるものだと思います。会って伝える、電話で伝える、メールで伝える、チャットで伝える、ブログで伝える、など様々な手段はありますが、手段によって伝わり方も異なってきます。もちろん会って伝えるほうがより深く伝わりますし、ブログやメールを使えば広域に伝えることができます。

社内の情報共有も同じなのではないでしょうか? SharePointを活字で伝えるだけでなく、デザインやメッセージ性という観点にもっと注目し「表現力」を持たせることで、人への伝わり方もExperienceにつながり、伝えたいことも理解してほしいこともより深くなってくるはずです。デザインにはそれだけの力があることは、iPhoneの成功事例を見ても自明です。もっと企業内のコミュニケーションに、たとえばSharePointのデザインに活用してみて間違いはないはずです。

2009年4月9日木曜日

SharePoint Designerの無償化の狙いとは?

少し時間をさかのぼりますが4月1日よりMicrosoft SharePoint Designerが無償化し、こちらからダウンロードできるようになりました。SharePoint Designerは、以前Front Pageという製品の後継製品です。SharePointを管理する一部のIT Proではなく、広くエンドユーザーに使われることによってSharePointの利用を拡大することが目的のようです。


ライセンス販売していた製品を無償化するというのは判断は、情報基盤システムであるSharePointがコラボレーション市場において30%以上のシェアを持ち、世界中で使われていることを考えると、この大英断は非常に評価できますね。SharePointをまだIT部門内でしか使っていない企業では、今回の無料化で社員トレーニング環境も整いやすくなるため現場のエンドユーザーへの展開がしやすくなったといえるでしょう。


ディスカバリーズでは、SharePointのエンドユーザー向けのトレーニングメニューがありますので、トレーニングを受ける従業員が事前にダウンロード/インストールしておけば、そのままハンズオンができますね。一般的にITは導入するまでが苦労するポイントとして注目も浴びますが、本質的には導入後の活用してことのIT投資。今回の無償化は活用を促進するひとつのトリガーになることは間違いありませんね。


もちろん接続先は社内のSharePointだけでなく、先日紹介したBPOSのSharePointにも接続してカスタマイズすることが可能なことも付け加えておきます。

↓の写真はBPOSのSharePointに接続したSharePoint Designerのスクリーンショット



以前もPerformance Point ServerをSharePointの一部に取り込んだり、今回のSharePoint Designerを無償化したりと、SharePoint周辺製品に対して、マイクロソフトは様々なアクションをとってきていますが、SharePointが企業内の情報基盤として従業員ひとりひとりの「すべての業務のはじまり」となる将来像が見えてきます。PCを開くとWindowsから「はじめる」ように、企業内の業務はSharePointから「はじめる」、というように。

こうしたロードマップから見ても、今のうちに一歩でもSharePointの活用を進めておく必要があるといえます。

2009年4月8日水曜日

新宿本社、初訪問。

今日はお昼前から打ち合わせのために新宿にあるマイクロソフト本社へ行ってきました。
1週間ぶりですが、立場が違いますので、当然ですが6Fの受付へ。

今日は営業部の方々との打ち合わせが連続して入っていたので、結局夕方までいました。話を聞いていて「やはりSharePointを展開する情報システム部門でも現場の業務部門でも活用する具体的な手段やあるべき姿がわからない」という声を聞きました。

IT導入したものの、使わなかったら宝の持ち腐れ。数千万かけて購入しても、いざエンドユーザーに「どうぞ!」といったところで、使い方がわからなかったり、IT部門でも現場の業務を把握していないのでエンドユーザーへも説明も最大公約数とったり、機能紹介に偏ったりで、本来の活用シナリオが描けない課題を抱えている様子を、改めて聞くことができました。

私たちの「ITと情報の活用」を目指したコンサルティングで、お手伝いできそうなお客様は確実にいることを実感しました。また同時に営業7日目の私たちのサービスをもっといろんな方に知っていただく必要があることも、痛切に感じました。結局、無形サービスなので、まだまだ提案資料に改善の余地がありますね。同様にホームページも・・・

やるべきことは多くありますが、時間は限られているので、コツコツと地道に進めながらも効率良く仕事を進めていこうと思います。収穫の多い1日でした。

2009年4月7日火曜日

BPOS、ついに4月末より販売開始。

マイクロソフトのオンラインサービス「BPOS」が、ついに販売価格が発表されました。

価格的には各ホスティング会社が提供しているExchange, SharePointのサービスと比べると3~4割ほど割安といったところでしょうか。Hosting Partnerもこれからどのような付加価値を出していくかが求められていくと思いますが、完全に競合するサービスを出してくるマイクロソフトのパートナー戦略については議論を呼びそうです。もっとも、事前に十分なコミュニケーションをしているのだと思いますが・・・

3月からの1ヶ月間の試験運用で500社ほどが参加したそうですが、私たちもこれに参加してます。Exchangeはそもそも接続だけだったので、内部で運用する手間を考えると外部(ホスティング)であることに抵抗はないでしょう。アーカイブのサービスもあるので、内部統制への対応もできているでしょう。

SharePointは、そもそもWebアプリケーションなので、使い方は自社内で運用しようがホスティングになっていようが、使い勝手は全くといっていいほど変わりません。IRM連携などいくつか利用できない機能があるため、自社運用と比べると見劣りする部分はあるかもしれませんが、加速度的に増えていくSQLの容量を予測しながら運用していく手間などを考えると、比較検討する価値のあるサービスであることは間違いありません。

Live MeetingもOffice Communicatorも同じく、サーバーがどこにあるかを気にする必要のないエンドユーザーにとってはサーバー製品でもBPOSでも満足度は変わらないでしょう。結局のところ、中堅規模の企業における情報システム部門の運用不可を下げるソリューションとして見るべきでしょう。価格発表の内容も250ユーザー以下の企業規模向けですし。

自社運用以外の選択肢を提供したマイクロソフトの新しいオンライン戦略に今後も期待できるでしょう。

2009年4月6日月曜日

社員力を高めるために

「社員力」という言葉が巷で聞くようになったのは2007年頃からだと思いますが、検索をしてみてもマイクロソフトのビジネス向け価値提案である「People Ready Business」のメッセージが強く出ています。

なぜ社員力か? といえば、少子高齢化と結びつきます。人口が減少に伴い働く人口も低下していく中で、日本のGDPを維持していくには一人ひとりの生産力を高める以外にありません。

では生産力を高めるとはどうしたらいいのでしょうか?

難しく考える必要はありません。従業員のひとりひとりが効率的に業務を遂行することで「時間」をつくり、この時間で別の業務や新しいチャレンジに充当する。限られたリソース(人、時間、コスト)を効率化することは生産力を高める目の前の課題です。

ではリソースの効率化はどうのようにするのか?

業務の中の無駄を省くという考え方もありますが、安易で推奨できません。理論的には正しいですが、無駄があれば誰かに指摘されるまでもなく自身で改善しているでしょうし、なくしたい無駄をなかなか減らせないから課題は減らないのです。ひとりひとりの改善だけでは生産力を高めることはできません。ましてや無駄を見つけて省く努力をするのは重箱の隅をつつくような作業はモチベーションが下がり元も子もありません。

もう一度いいますが、難しく考える必要はありません。

企業はひとりで業務をしているわけではありません。そこにはプロジェクトの有無に関わらず、それぞれが役割分担をして働いており役割によって持っている情報が異なります。企業内には様々な役割がありますが、たとえば営業・マーケティング業務、製品開発、サポートデスク、総務、人事、会計といった異なる役割の中でそれぞれで必要な情報や持っている情報が異なります。ただし、共通して必要な情報もあります。

この共通して必要な情報が重要なのです。情報は社内で役割によって占有され、分断されるケースがよくあります。共有が必要な情報までもが。。。例えば顧客に指摘された自社製品の改善要求が製品開発と共有できていれば、とか、会計情報を知らないマーケティング活動が行われていたら売り上げへの見通しの立たない活動ばかりになる、など。

必要な情報が適切なタイミングで適切なメンバーで共有されていたら、「いま自社で起こっていることは何か? 顧客に求められていることは何か? 次の一手はどんなことか?」を考えることができます。このような企業体の中でそれぞれの個が結合することこそが組織力の向上であり、その手段として「知」を結集することが必要なのです。この知の結集は「企業内集合知」といえ、生産力を増す大きな資産になります。

私はこの「企業内集合知」をナレッジマネジメントの観点のみならず「情報の流通」という手段で実現して社員力を高め、企業力を高める活動をしていきたいと考えています。今後このブログを通して「どのような課題があるのか」「日本の企業内に何が起こっているのか」「どのように実現するのか」を書き連ねていきたいと思います。

2009年4月3日金曜日

上がらない生産性、この時期特有の原因とは?

生産性を上げるには? をビジネスの大きなテーマとして掲げるわが社は、現在役員の小野と私の2名しかおりませんが、この2名はともに「花粉症」です。

例年、1月末より桜の開花する3月下旬までの約2ヶ月間は、目・鼻・口がゆるゆる・ダラダラ状態で、使い物になりませんが、尤も、呼吸をしづらい状態になっているので、本当に使い物にならないのは「頭脳」です。

花粉症にならない人にはわからないでしょうし、わからないほうがいいと思いますが、ボーっとします。花粉症の薬を飲んでもボーっとしてしまう私にとっては「前門の虎、後門の狼」といったところでしょうか。

こうした状態では、仕事なんてできる状態ではありませんし、まさに生産性が上がらない状態なわけです。いくらITを駆使してもこればっかりは…、ということで、我々のカンパニー・ミッションともいえる「生産性の向上」は、皮肉にも2人ともこの状態では説得力がないわけです。

少しグチっぽくなったかもしれませんが、結局は組織というのは「人」で成り立っているということであって、「人」を中心に物事をとらえて考えていく必要性がある、ということを痛感するのでした。

しかし花粉症、今年はいつまで続くのでしょうか…

2009年4月2日木曜日

ディスカバリーズ株式会社、始動。

マイクロソフトに在職中からの「夢」、というよりは「目標」だった起業をついに成し、2009年4月1日よりディスカバリーズ株式会社 (Discoveries Inc.) を設立し、代表取締役社長として新たなスタートを切りました。

起業を思い立ったのは3~4年前で、まだ漠然としていた中でも、当時「Web 2.0」のパラダイムシフトを予感して、身体のどこにあったのか眠っていたパッションに火がついたのを鮮明に覚えています。それから2年が経ち、漠然としていたパッションから具体的なビジネスプランへと徐々にターゲットが絞り込まれてきて、2007年10月におよそ12ヶ月後に起業することを目標と定め、準備を進めてきました。

マイクロソフトでの経験と人脈から、この新しいチャレンジをする覚悟と勇気をもらいましたが、ついに念願かなって会社設立する運びとなりました。まずはこれまで支えていただいた多くの関係者の皆様に感謝するとともに、これからのビジネスにおいても切磋琢磨して自分自身と会社を成長させていこうと考えてますので、引き続きご協力のほどよろしくお願いします。

ディスカバリーズは「新しい発見をしたときのちょっとの幸せを、いっぱい提供する」思いを込めた社名です。企業内の情報の流通を専門に、組織の壁を情報によって低くし、組織内の人と人と関係を少しずつ構築することで組織力・企業力を最大化することをお手伝いするコンサルティング会社です。企業内の情報流通を革新するような大きな仕事ができればいいなと思ってます。
まずは会社というハードができました。これからソフト面の強化に力を入れていきますので、今後ともディスカバリーズをよろしくお願いします。

↓こちらの写真はいただいたお花です。ありがとうございました!!