2009年5月27日水曜日

デザイン性と機能性の戦い。犠牲になるのは生産性?

先日までエルゴノミクスデザインを採用したマイクロソフト社のマウス Microsoft Natural Wireless Laser Mouse 6000 を使ってました。手になじんで疲れを感じさせないところが気に入ってましたが、気分を変えたかったのと、外出先での手軽なワイヤレスマウスがほしかったのでアークマウス Microsoft Arc Mouse を購入しました。


マウスといえば底の部分が全てデスク部分についているのが一般的ですが、アークマウスはマウスの腹の部分があいており、なんと折りたたみ式。カラーバリエーションも増えて、なかなかクールです。
IEなどで「戻る」の機能と連動した左側のボタンがついてますが、どうしても私の指では届かないのです。少し不便なのが難点ですが、外人仕様なんでしょうか。いや、この配置は誰も届かないはず・・・。
デザインを重視すると機能性を失うセオリーがここにもあったと感じました。すこーしだけ生産性が落ちますが、モチベーションは上がるので気に入って使ってます。

2009年5月26日火曜日

SharePoint SP2 での重大なバグに失望・・・

今日はMicrosoft Solution Conference 2009が渋谷で開催され大盛況だったようですが、SharePoint Server 2007 Service Pack 2 に重大ばバグが発見されたという記事を見て、がっかりしてしまいました。

新製品やソリューションの話も大事ですが、リリースした製品のサポートはユーザーがいる分、もっと重要です。しかも製品版なのに試用版のコードに含まれている180日間での利用制限が入っていた、などと初歩的ミスともとれるバグは、マイクロソフト社の製品に対する品質や信頼を大きく揺るがす問題ですよね。

日本ではCQO (Cheif Quality Officer:最高品質責任者)を設置するなど品質管理に力をいれていたと思いますが、マイクロソフト本社のこうしたミスについても、改善に向けて努力していただきたいと切に思います。がんばれ、マイクロソフト!!

本バグについて
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2009年5月23日土曜日

カートレースでリフレッシュ

縁合って、M社のAさんのお誘いで屋外カート場へご一緒させて頂きました。

カートはマイクロソフト時代にアトランタで一度試したことがありましたが、今回ほどの本格派ではなかったので、初めての経験に近かったです。以前アメリカンバイクに乗っていたせいか、カート場に漂っていたオイル臭は、なにか懐かしさを感じました。

思いのほかスピードが早いのと地面に近いのに驚きましたが、数回まわっているうちにムキになってスピードを出すようになり、あげくドリフトに失敗してスピンする始末。一方、一緒に参加した小野はラスト3周あたりから背後にせまる3台の後続をおさえてゴールするあたりから、意外と?プレッシャーを感じないタイプか、と新たな発見もあり楽しく遊ばせて頂きました。

ここ2週間ほどは会社設立後、最も忙しく最も充実していたので、こうした体験は良い刺激とリフレッシュになりました。ラップタイムが公開されるとモチベーションが高まりましたが、またお誘いを受けて参加させて頂きたいと思います。このブログをいつも読んで頂いているAさんに、こうした機会を提供いただき感謝です。

追記
今朝、両脇腹に大きなアザがあったことにはショックでした。。。ムキになって力み過ぎでしょうか?

2009年5月20日水曜日

iPhoneの進化の先には…

久しぶりにiPhoneの話題です。

先日、「青山学院大学、550台のiPhoneを導入――社会情報学部の全学生に配布」の記事を驚きと納得を持って読んでいました。2学年と教職員を対象に配布し、モバイルインターネット社会のおける教育と研究のための取り組みと伝えていますが、常日頃から情報を使う(集め、分類し、役立たせる)作業を実践することで ITリテラシーや情報活用リテラシーが向上していく画期的な取り組みだと思いました。

学校側のこうした施策にネガティブな意見もあるかもしれませんが、情報の取捨選択、情報整理による生産性向上、ITツールに振り回されるのではなく自身でコントロールする管理能力、コミュニケーションの円滑化など、それを上回るポジティブな実績がでることと期待しています。社会情報学の研究成果としても興味深いテーマになりますね。

大学側は校内のグループウェア等のシステムへアクセスできるのもメリットのようですね。先日、iPhoneからBPOSのSharePoint Onlineへアクセスしてみましたが、iPhoneのSafariでもはっきり表示されExcelやWord、PowerPointなどのソフトも2007形式でも、閲覧のみですが開くことができました。つまり今回の青山学院大学での結果次第では、企業内で業務端末として活用するシーンも増えていくでしょう。すでに1000台規模での導入事例もあるようですが、まだまだ利用シーンや活用手段が増えていくのは、アプリが10億ダウンロードしたことでも期待できます。

業務系アプリケーションや、企業内基幹システムとの連携アプリが潤沢にそろってきたとき、iPhoneは携帯端末とは誰も呼ばなくなっているでしょう。

2009年5月19日火曜日

ディスカバリーしました。

5月は外出が多いせいかブログの更新頻度が落ちてますねが、気にすると疲労感だけが残るようなので忘れるようにします。この疲労感は以前「mixi疲れ」などを言われましたが、最近はTwitterの「つぶやき疲れ」というのがあるそうです。私もTwitterをしていますが「つぶやき」の返信に対して、返信する強迫観念が疲労させているようですね。コミュニケーションを円滑にするためのツールで疲労感をためてしまっては元も子もないですね。

さて、先週から今週にかけては様々な方にお会いする機会があります。先週はある上場企業のT社長と、また元マイクロソフトで私より3年ほど前に起業されたM社長とお会いして、お話させていただく機会がありました。お二方テクノロジーに詳しく実際に手を動かされるのが好きな方なのですが、話した内容的には対象的でした。

T社長とは殆ど初めてのご挨拶となり時間のない中でお話を聞いていただきましたが、様々な質問や意見をいただけ自身では気付いていない部分が浮き彫りになり参考になりました。強い眼力が印象的な方でした。一方、以前より仕事を一緒にさせていただいていたM社長は親しみを持って歓迎していただけて、今後の協業についてもざっくばらんにお話しできました。また元マイクロソフトという点、起業したという点で先輩的な存在で、これからも指導いただきたい方です。

ここ数日のいろんな方との出会い、話を粘土のように取ってくっつけて何らかの形になるような作業をしてみると実に有益で充実した内容になってくる。これ自体が、会社名の由来になっている情報を発見したことによってもたらされる幸福な状態なんだな、と今更ながら気がつきました。

↓はM社長にいただいたTシャツです。2年ぶり2枚目です!




2009年5月15日金曜日

ROI, ROI, ROI

以前、広告コンサルティングをしていた経験からTVCMに関する話題には、つい目がいってしまいます。昨日「2008年度のCM好感度白書が発表されて、ソフトバンクモバイル社の白戸家シリーズがNo.1になった」という記事があり、企業、銘柄、作品の3部門を制して3冠を得た、と伝えています。

これと同時に、全9472銘柄中60%にのぼる5713銘柄が好感度を得られなかったCMだったと報告されています。企業にしてみればCM好感度の高めて売り上げに結び付けたい、あるいは認知度を高めたい期待がある中で、全体の60%は失敗しているという結果は、昨今の経済状況において広告投資を見直す格好の材料になります。

そんな中、昨年秋以降の経済不況でTV、新聞ともに出稿が落ち込んだことで、電通・博報堂DYホールディングスが2009年3月期連結決算で初の純損失をだしたことや、TBSが同じく2009年3月期決算で最終損益が38億円の赤字で、いずれも創業以来の赤字という結果になりました。

広告主側の厳しい業績を強く反映しているのですが、これは広告業界に限ったことではなく、経営者のROIに対する厳しい目が、昨今ますます高まっているということだと思います。CM好感度の結果を見たCMO (Chief Marketing Officer)は、どのような判断をしていくのか、非常に気になるところです。

広告のようにROIの測りづらいものの中に、私たちがビジネスにしている「情報の活性化」も含まれています。情報を活かす、と口にするのは簡単だが、どうやって評価するのか? ROIは何を軸にするのか? こんな質問をよく耳にします。その方法についてここでは説明を省きますが、ROIを説明できない投資は一切しない状況であることは間違いありません。

いかにROIと説明責任を果たしていくかが、この100年に1度の不景気から脱出する方法なのかもしれません。ただ、脱出した世界ではすべてがこうした科学的アプローチで評価されてしまっているというのも、さみしいものですが…

2009年5月13日水曜日

学校の同窓会から学ぶこと

実は、この春より出身校である慶應義塾湘南藤沢中・高等部の同窓会において、会長としてお手伝いさせていただくことになりました。本校に限らず慶應義塾が、同級生のみならず先輩後輩の上下関係が他校と比べても特殊性の強いことは、よく知られていることですが、本校は私が開校時の1期生という歴史の浅い学校であることから同窓会組織も現在はそんなに大きくはありません。ただ、塾内他校のような卒業生同士のネットワークがうまく機能できるように、本校同窓会組織運営をお手伝いできることは非常に名誉だと感じてます。

この関係で、昨日は本校とは姉妹校にあたる慶應義塾高等学校の同窓会理事の方にお会いする機会がありました。経験豊富な大先輩でしたが、初めてお会いしたにも関わらず、2時間近くも時間を割いていただいて貴重なアドバイスをいただいたことは、慶應義塾の「縦のつながり」の強さを改めて実感するとともに、今後お付き合いさせていただくことにも楽しみを感じました。

こうした「つながり」をまさに本校同窓会の実行委員や卒業生も実感してもらいたい、という思いは就任前から持っておりましたが、ますます強い気持ちへとなっていきました。私は幸いにしてこうしたネットワークに触れる機会があり、多くの恩恵を受けていますが、ネットワークの色、強さ、形に関わらず、人は誰しも何らかのネットワークの中にいます。普段はあまり意識することはありませんが、今回こうしたネットワークの大きさを強く感じる良いきっかけになりました。

さて、企業/組織の中にあっては、スタンドアロンで仕事をするスペシャリストのような職種以外では通常ネットワークの中で仕事をすることが多く、必ずしも組織内のネットワークを活用した仕事の仕方というのは、なかなか実現できていないのが実情ですが、そのネットワークの中にワークライフはあります。自分の所属グループや所属プロジェクトチーム、あるいは社員会や社内コミュニティなどあるでしょうが、こうしたネットワークを上手に活用することは、自分のパフォーマンスあるいは表現するための一つの手段です。ネットワークは勝手に構築されることはなく、自身で積極的な活動を通して新たなネットワークができたり、色や形ができあがってくるものです。

仕事も自身もネットワークの原理は同じあり、組織の中にあって特別なスキルがなくても、こうしたネットワークを活用できれば社員のパフォーマンスも生産性も格段に高まり、組織そのものの力も強くなってくると信じてます。ディスカバリーズとして社内の情報活用をテーマに各企業のお手伝いをしていますが、今回こうした同窓会ネットワークからも多くの「気付き」ができたことからネットワークの企業内モデルの開発を着手していきたいと考えてます。よいアイディアやご意見があれば、ぜひコメントをお願いします。

2009年5月11日月曜日

Windows 7を使ってみました。

連休明けにぜひ試してみたかった Windows 7 RC (Release Candidate) のインストールを、週末にようやくしました。私はMac OS X Leopardのはいった13インチのMacBookに、Boot Camp機能を使ってWindows Vistaをインストールして業務用に使っていますが、今回このWindows VistaにVirtual PC 2007をインストール(無償)して、その仮想マシン内でWindows 7 RCをインストールしました。

Windows 7 Betaはマイクロソフト時代にも業務用として使ってましたし、今回のRC版について正直新鮮さはあまりなかったのですがVirtual PC上でもサクサク動いてくれるので助かってます。Beta版のときからパフォーマンスの安定性は抜群でしたからRC版になっても当然ながらパフォーマンスが低くなってないことは期待通りでした。ただ、残念ながらVirtual PC上では、Aero機能が使えないので、Windows 7の良さを堪能することはできませんでした・・・ これは製品版が出てからVistaマシーンをUpgradeしたときの楽しみにします。

MicrosoftのサイトからIsoファイルをダウンロードして専用ソフトでDVDメディアを作り、Virtual PCからDVDを起動させてWindows 7をインストールしたのですが、意外とインストールには時間がかかりました。(まぁ当然かもしれませんが ・・・) ただ、インストール後は快適に使え、リモートデスクトップでネットワーク接続でVista-7間のファイルのやり取りはスムーズですし、IE8のお気に入りファイルはWindows Live Toolberの「お気に入りの同期」機能を使ったので、Vistaと同じような環境をWindows 7ですぐに開始できました。ちなみにこのブログへのエントリーもWindows 7のIE8からです :)

こうしてOSを複数使い分けていると、徐々にOSに依存しないPCの使い方になってきているというのが実感で、以前はクリーンインストールなんて一苦労だった気がしますが、情報はすべてクラウド上にあればOSの引っ越しや使い分けはたやすいもの。Windows 7が今回軽快な動きになっていることに加えてクラウドサービスの併用により、今後のハードウェア選びやデジタルライフ(ワークライフも含め)にも選択の幅が広がりますね。

2009年5月8日金曜日

「利便性>リスク」は自分たちの手で作るしかない

連休明けも世間は「新型インフルエンザ」に「高速道路 例年の2倍混雑」、「日経平均が400円以上も上がった」などと話題はつきませんね。連休中はあまり仕事のことを考えないようにして、なるべく心と身体を休めるようにしていました。

さて、今日はSaaSの会社を起こしたF社長に挨拶しに会ってきました。18ヶ月くらいお会いしていなかったので、久しぶりでしたが元気にバリバリ仕事しているようで、少し勇気をいただきました。SaaSビジネスもご多分にもれず、リーマンショック後の金融危機によるIT投資の冷え込みで影響を受けたそうですが、今後の厳しい見通しを口にされながらもF社長からはどことなく「攻める姿勢」を感じたのが印象的でした。

SaaSといえば、MicrsoftのBPOSの話題をここでも取り上げましたが、景気の善し悪しとは別にこれからのサービスである分、まだまだユーザーへの啓蒙活動が必要なフェーズでもあります。自社サーバーによる保守・運用負担を削減という利便性に対して、「情報」を他社(SaaS サービス提供会社)に預けてしまうセキュリティの懸念がバランスを保てないため、なかなかSaaSサービスに踏み切れない企業がまだ殆どという実態を、今後どのように解決していくのかが注目されます。

この利便性については各社のIT戦略に合う・合わないに関わらず今後間違いなく成長する分野であり、その必要性を多くが認めていますが、セキュリティ面のリスクを払拭できない限りブレークスルーすることはないでしょう。ちょうどCIOマガジンで「テキスト・メッセージを巡る法的リスクを回避せよ!」の記事では、ツール活用における情報漏洩のリスク回避を焦点にして「情報運用ポリシー」と「漏洩リスクの社員教育」の必要性を指摘しています。これは今後のIT活用において避けて通れない必然的な作業ではないでしょうか。

便利なものにはリスクがある。リスクがあるから利便性を失う。これはツール在りきの考え方であり、使う「ひと」が如何に活用を考えて「セキュアで便利なツール」を手に入れるかではないでしょうか。日本企業のITシステムで使われてない不良資産が30%近くあるというデータもあります。SaaSも、いかに「セキュアで便利なツール」として活用するかは使う側の努力にかかっているといえます。

少し宣伝ですが、私たちディスカバリーズは、企業内の情報を棚卸し、様々なベクトルで図り、情報をプロットすることで情報の整理をし、こうした作業を通して各社における情報運用ポリシーの策定をお手伝いさせていただきます。

2009年5月1日金曜日

開業1か月の節目。

今日から5月。GWの大型連休にはいっている人も少なくはないようですが、通勤電車はいつもどおり混んでいましたから、これから連休という方も多そうですね。5月ということは、私たちがディスカバリーズを設立してからちょうど1か月、ということになります。当然ではありますが、事実、様々な環境の変化が怒涛のように駆け巡った1か月でした。

すっかり桜前線は北上してしまいましたが、桜の木はこれからが新緑の芽を青々とさせる時期。私たちもスタートアップの華やかさから落ち着きを取り戻し、成長と実りある5月を過ごしていけるように努力しなくては、と心引き締まる思いです。

ところで弊社のサービス案内が、マイクロソフト社のホームページに掲載されましたので、お知らせしたいと思います。これまでコンテンツ管理面で掲載の判断もする側だったのですが、掲載される側になると価値の高いWebサイトであることを、改めて痛感しました。



http://www.microsoft.com/japan/office/2007/sharepoint/MOSS_integrator.mspx#ELFAG

自社のロゴやサービスが紹介されている、というのも、少しくすぐったい感じがしますね。。。