2009年4月30日木曜日
日本型の成果主義の未来。
このご時世下での調査なので「今の会社に一生勤めたいと思ってる」が過去最高の55.2%だったことは、派遣社員解雇、内定取り消しなどで騒がれ、雇用不安の中にあっては、至極当然の結果ではあると思います。しかし、「転職はしないにこしたことはない」も過去最高で34.6%だったり、「社内で出世するより自分で起業して独立したい」が過去最低の14.1%に対しては、一抹のさみしさを感じます。
一方で、個人成果主義よりもチームワークによる成果を期待する数値も顕著に表れていることは、今後の組織力向上においては期待できるのではないでしょうか。90年代後半から続く行き過ぎた個人成果主義は、アメリカ型資本主義を象徴するかのようであり、いま日本型成果主義とは何か? をもう一度考える時期にきているのだと思います。
日本企業の人事評価制度において成果主義を掲げる企業は多くありますが、実際には組織内のバランスも考慮しなければいけずドラスティックに評価まで反映できる企業はごく限られています。日本型成果主義をビジョンを掲げることが、今後の社会に参画してくる若者にとって重要な道しるべになるのではないでしょうか。
2009年4月28日火曜日
情報管理をアウトソーシングせよ!
これまで社内の情報共有について書いてきましたが、情報は何も社内にあるものだけが有益なわけではありません。広く一般的に流通している情報も中には有益なものが含まれていますし、BtoBの場合は情報を発信したい企業が多く存在しています。しかしながら、こうした情報を受け付けるのはそれぞれの従業員の経験や知識に依存しており、情報格差を引き起こしています。
たとえば、営業Aさんは、営業活動に有益な情報をウェブやメルマガで入手して営業テクニックを磨いているのに、Bさんは知らないので生産性や営業効率に課題を感じています。こうした情報は得てして口コミで広がっていくものですが、Aさんにとって営業という役割において有益な情報はBさんにとっても有益なはずです。これを営業部内の耳より情報などで紹介することを推奨してもよさそうなものですが、営業部門に限らず企業内の各役職に外部の情報ベンダーと企業の情報統制のバランスが組みたっていないからと思えます。
今後は企業内に情報を届けるサービスがあってもよいかもしれません。営業や経理、福利厚生といった分野だけにとどまらず情報サービスにおけるアウトソースビジネスが今後発展していくのではないでしょうか。
2009年4月27日月曜日
SharePointサイトを公開しよう。
2009年4月24日金曜日
イノベーションの中心に。
イノベーションとはいつ、どこから起こるのか?
そう考えると、決して景気のいい時ではなくて、景気が悪くなってコストをかけられずに、でも成果を出そうと人々が思考に思考を重ねて、はじめて生まれてくるのではないか、と思うのです。景気がいい時って予算があるから、つい思考もそこそこで行動の比重が大きくなりますからね。
つまり、イノベーションとは今のような不景気な状態のほうが、生まれやすいわけです。これはチャンスと捉えるべきですね。M社長から最近のビジネス環境を伺ったり我々のビジョンを話したりしましたが、企業間で手を組み、強みとなるビジネス領域を獲得して攻めていくことでイノベーションを起こせるのだと確信しました。
M社長とは、これからも一緒に”面白いコト”をしたい、そんな活力をいただいた時間でした。
2009年4月23日木曜日
強い企業は何が違うのか?
ただこういう時に強い企業こそ次の時代を作るのだと感じますね。iPhoneの販売が好調なアップルは、世界が大不況の真っただ中で株価もここ3年で最安値だった1-3月期で、売上高、利益ともに市場予想を上回る好業績だったようです。
またオラクルによるサン・マイクロシステムズの買収は71億ドルにものぼるようですが、統合による痛みの少ない専門性がお互いに残りうま味のある買収であり、IT不況にあってもIT業界の勢力図が変わるほどの大きな一手です。
「不況」という目に見えない心理戦が終わり、霧は晴れた時に、自分(自社)がいまどこにいるのか?を見失っていないように、コア・バリューとコア・コンピテンスを見直し、攻める経営を、いまそれができる企業とできない企業で、勝敗が決まっていくのだと、最近は切に感じてます。
2009年4月22日水曜日
巨大インフラとサービスの狭間で。
2009年4月21日火曜日
企業内ブログが活用されないワケ
情報共有の最初の一歩として「自分がどんな役割とミッションを持っているか」を発信することが必要です。これをFace to Faceでのコミュニケーション、あるいは飲みニケーションで関係を構築するのが確実な手段として一般化されています。これに勝る方法はないかもしれません。
これによって仕事の幅を広げることができますが、仕事がこうしたネットワークに依存することも同時に発生します。
例えば、「この新しい企画を通すには誰に相談すればいい? - それなら営業部のXXさんとサービス部のXXさんがいい。紹介しようか?」といったケースがあります。キーマンを事前に把握して事前相談することでコンセンサスを得やすくするなどがありますが、キーマンを知っているのは組織に長くいて社内の状況を把握している人の知識に依存しています。
こうした人たちが部署を異動することが唯一確実なナレッジマネジメントともとれますが、これは大きな企業にある程度限定されていますし、人への依存だけでは全体の底上げにはなりません。
この場合、成熟度と実施レベルを切り分けて考えることが大事です。ナレッジマネジメントの成熟レベルには4階層あります。
成熟度1階層目「ベーシック」においては、まず社員同士を知るところから始まるます。「誰」がどんな「目的」でどんな「日常業務」をしているかを発信していく手段として「社員の企業内ブログ」を活用すべきです。
ここ2-3年ほど「企業内ブログ」を実施できるITインフラが整備され、Microsoft SharePoint Serverのようなブログ機能を標準搭載したグループウェアが登場しています。しかしながら、なかなか活用されているケースは少ないようです。
なぜ活用されないのでしょうか?
最も企業内ブログを活用しているのは「経営者」です。経営者は普段従業員と時間を共有する機会が少ないため現場を知る機会を求めます。一方で会社の方向性を決定する重要な決断をしますが、同時に従業員への説明責任があります。こうした「従業員との双方向のコミュニケーション」や「タイムリーな社内情報発信」を目的に企業内ブログを活用し、いくつか成功事例も確認されています。
では一般従業員は?
従業員の多くは自ら情報発信する際にいくつかブレーキのかかる要因があります。
・自ら発信する情報が本当に周囲に有益なのか?
・誰も読まないかもしれない情報に多忙な中で時間をかけられるのか?
・そもそも文章を書くのが得意ではない
これらの問題解決には、第1に従業員ひとりひとりが情報共有に対する意識を高めることが必要であり、このための社内トレーニングやツールの説明といった人材育成プログラムでサポートすべきです。
第2に情報共有を人事評価を取り入れる必要があり、情報発信や情報共有を業務と認め、業務時間の構成比率のうち5-10%程度あてる、などの経営判断やプログラムを導入すべきです。
草の根的に一般従業員が活用を努力するだけではなく経営者側の努力も必要不可欠です。現在、活用が進まない理由の経営者側の努力不足は否めないでしょう。経営者は人材投資の観点で社内コミュニケーションを検討すべきフェーズにあると思います。
2009年4月20日月曜日
在宅勤務は日本を救う?!
その点、在宅勤務はいま最も進んでいるケースではないでしょうか。今朝の日経新聞にNTT系コールセンターが1万人規模の在宅勤務を開始する、との記事がでていましたが、家をあけられない主婦にとって1時間単位で就業できるメリットと、労働力の再開発という意味では、非常に大きな一歩だと思います。
私自身もマイクロソフト時代に5か月ほど在宅勤務の経験を持ちました。申請して本部内で承認してもらえれば、最大で週に2日まで在宅勤務が可能でした。私は子供の世話をする必要がありましたから、在宅しながら業務を認めてもらえることは非常に大きなメリットでした。例えば、9時~18時までを原則として勤務時間として、出勤のための時間は業務にあてられていましたから、9時前に幼稚園へ子供を送りそのまま業務を開始し、18時の終了と同時に子供をお風呂へ入れるなどのことができました。
でも同時にテクノロジーの恩恵を受けていたからこそ、であるとも感じてました。会社にいても普段から会議が多くデスクにいることが少ないので、同僚やパートナーからの連絡は基本はメールが中心。あるいはいま忙しいか手があいてるか、連絡可能かを事前に相手に伝えるプレゼンス機能をもったビジネス向けメッセンジャー「Office Communicator」でチャットか電話、といったコミュニケーション手段を取ってました。会議にはOffice Communicatorと組み合わせてオンライン会議「Live Meeting」で資料を見ながらVoIPで会話する、なんてことをしていましたから、実際にはデスクにいないという意味では在宅しているのと変わらない環境で日々業務をしていました。だからこそ、在宅勤務に対して特別なハードルは感じることがありませんでした。
このようなテクノロジの進化によって、地理的な距離を無視して業務することが今後ますます進むと思います。しかしながら、仕事は一人でしているわけではないので、チームやグループでの共同作業をこうしたコミュニケーションツールを活用して実現していくか、がポイントになるでしょう。なぜなら、目の前に座って仕事をしていない以上、パフォーマンスで評価するほかありませんが、プロセスも大事な評価軸になる企業においては以下に日々コミュニケーションをとっておけるかが、在宅をする側もさせる側も欠かせないからです。
また同時に一緒に働く仲間の賛同も重要ですね。いくらテクノロジーの進化があっても、結局働くのは「ひと」ですから。
人々のライフスタイルの多様性の伴い、ワークスタイルも多様性があってしかるべき。この在宅勤務は多様性を認めることによって雇用の再活性化、ひいては日本経済の底上げにつながると期待してます。
2009年4月17日金曜日
人と話すということは…
そこで管理職や経営者と話す機会をいただけるのですが、各社それぞれ違うことをいっていても持っている哲学があるな、と感じるのです。それぞれサービスも商流もビジネスも領域も異なりますが、各社もっている文化は、経営者の哲学を大きく反映しているともとれるのです。
そこに良し悪しを図るのはナンセンスですが、情熱と哲学が会社を動かしている。これを自身ではどうだろうか、と振り返るときが今ではないけれども、会社が成長してくると、いずれやってくるのだろうと思うと、楽しみでもあります。
それまでに様々な経営者の哲学に触れて、自身を成長させていきたい、と思う日でした。
2009年4月14日火曜日
iPhoneの大胆なマーケティングに、あっぱれ!
しかもゲームやユーティリティなどのアプリを紹介するCMは、大辞林やShazamなどサードパーティーのアプリもあり自社のアプリに限定しないのも、ユーザー志向型マーケティングであり評価しています。こうした多様なアプリを通してiPhone自体の魅力を伝えていく手法は、ゲーム機ハードメーカーに見られる手法であり、携帯とゲームの境界線が徐々になくなってきていることを実感します。
将来の携帯電話のあり方自体を問わせるような(製品のみならず)マーケティングコミュニケーションであり、既存の枠にこだわらない広告には、その大胆さとユニークさに「あっぱれ!」と言いたい。
そういえば、このAppStoreでダウンロードされる数がもうすぐ10億になる、ということでApple社はカウントダウンするプロモーションを始めていますね。リアルタイム(なのでしょうか?)にダウンロード件数のカウンターが回っている様子をサイトで確認できます。
↑Apple社より引用
このカウント、見ていて面白いくらい数字があがっていくのは、世界中で今も何件も何十件もダウンロードされているんだなぁ、というのが実感できるもので、カウンターが進む速さには目を見張るものがあります。あと5000万件ですね、達成したらこのブログでもお祝いしたいですね。
2009年4月13日月曜日
なぜナレッジマネジメントが成功しないのか?
企業内の情報共有はナレッジマネジメントという経営手法のひとつとして発展し、ここ数年はITの進化によって発展は加速してきました。しかしながら、ナレッジマネジメントは本当に成功するのでしょうか?
ナレッジマネジメントがITなくして実現できなくなってきている一方で、ITの活用がボトムネックになりナレッジマネジメントが進まないというは、よくきく話です。ITは存在するだけでSolutionにはならず、ITという手段を活用して、はじめて本目的であるナレッジマネジメントが実現できるのです。
「活用する」と文字面では非常に簡単な言葉ですが、実行するとこれが非常に難しいものです
・ナレッジマネジメントのような個人や組織への依存度の高い手法は、情報共有に対する意識の違いによって均一化できない
・個人ごとにITリテラシーの異なり、社員トレーニングやヘルプデスクが必要な場合、ハードルが高い
・ナレッジマネジメントのためのITツールやアプリケーションが数多く存在するがITインフラを導入するのに精一杯で活用を提案するベンダーがいない
・ベストプラクティスがあまりない
こうした負の要素は、段階的に解消していく手法を本来ナレッジマネジメントは持っているが、ITを組み合わせたときに「情報の流通」という観点が抜け落ちてします。「情報を流通」させなくては情報は価値を持たない。これを解消するのは「マーケティング」という手法なのです。
元来マーケティングがセールス同様に収益を高めための手段だが、製品やコンセプトなど人に「認知」させるというのでは最適な手法です。これを社内の情報共有のために活用していくことが社内の情報共有に必要不可欠です。
具体的な手法や事例については、改めてご紹介していきます。
2009年4月10日金曜日
iPhoneから学ぶ「表現力」を身につけろ!
1.メールをチェックできること
2.予定表やアドレス帳をOutlookと同期ができること
3.スタイリッシュな端末
その上で、大人気のTouch DiamondとiPhoneで最終検討に入りました。周囲で両端末を使ってる人たちから利用満足度を聞いて、最終的にiPhoneにしました。いまでは外出先で会社のメールをチェックし、同期した予定表とアドレス帳で自分の行動を管理でき、しかも毎日持っていても飽きないケータイとして、重宝をしてます。もちろん音楽も!!
さて、しかしこの選考ポイントの3は置いといて、1と2はビジネス用途ではベーシックな機能で、もう10年ほど前ですが以前使っていたPalmを思い出しました。
私は今もそうですが依然からOutlookに情報をため込んでおりメールはもちろん、予定表、アドレス帳、メモなどをPCのない外出先でも必要だと思っていたのでPDAと呼ばれるツールの当時代表的なIBM製のWorkPadを使ってました。通信ネットワークはなかったのでPCに直接接続するタイプでしたが、Outlookの情報を持ち出せ便利に使ってました。ただそれ以上に、インターネットからアプリケーションをPCにダウンロードしてPalmにインストールすることでPDAの活用の幅が広がり、今にしてみれば当たり前に存在したやり方ですが当時は画期的に感じたものです。
そういう意味では無線LANや電話回線と通信ネットワーク機能を持ってはいるもののAppStoreでソフトをインストールできるiPhoneと基本的には同じです。ではなぜ一世を風靡したPalmが徐々に世間で見かけることができなくなってきて、同様のiPhoneが世界中で最も愛される携帯電話になっているのか?
なによりも人々が驚いたマルチタッチインターフェイスであり、スタイリッシュで軽量な端末であり、音楽や写真を含むライフスタイルにあったアプリが豊富であり、人々はそのExperienceに魅了されましたが、決定的なのはそのすべてに表現力があるからだと私は思います。この表現力を何よりもこだわっているのが、Apple社CEOのスティーブ・ジョブス氏です。
この表現力こそが、PalmとiPhoneの決定的な差なのだと思います。表現力は、人を感動させます。つまり活字では伝わらないことでも感性にうったえることで人の心を動かすのです。
これは人と人とのコミュニケーションにも当てはまるものだと思います。会って伝える、電話で伝える、メールで伝える、チャットで伝える、ブログで伝える、など様々な手段はありますが、手段によって伝わり方も異なってきます。もちろん会って伝えるほうがより深く伝わりますし、ブログやメールを使えば広域に伝えることができます。
社内の情報共有も同じなのではないでしょうか? SharePointを活字で伝えるだけでなく、デザインやメッセージ性という観点にもっと注目し「表現力」を持たせることで、人への伝わり方もExperienceにつながり、伝えたいことも理解してほしいこともより深くなってくるはずです。デザインにはそれだけの力があることは、iPhoneの成功事例を見ても自明です。もっと企業内のコミュニケーションに、たとえばSharePointのデザインに活用してみて間違いはないはずです。
2009年4月9日木曜日
SharePoint Designerの無償化の狙いとは?
ライセンス販売していた製品を無償化するというのは判断は、情報基盤システムであるSharePointがコラボレーション市場において30%以上のシェアを持ち、世界中で使われていることを考えると、この大英断は非常に評価できますね。SharePointをまだIT部門内でしか使っていない企業では、今回の無料化で社員トレーニング環境も整いやすくなるため現場のエンドユーザーへの展開がしやすくなったといえるでしょう。
ディスカバリーズでは、SharePointのエンドユーザー向けのトレーニングメニューがありますので、トレーニングを受ける従業員が事前にダウンロード/インストールしておけば、そのままハンズオンができますね。一般的にITは導入するまでが苦労するポイントとして注目も浴びますが、本質的には導入後の活用してことのIT投資。今回の無償化は活用を促進するひとつのトリガーになることは間違いありませんね。
もちろん接続先は社内のSharePointだけでなく、先日紹介したBPOSのSharePointにも接続してカスタマイズすることが可能なことも付け加えておきます。
↓の写真はBPOSのSharePointに接続したSharePoint Designerのスクリーンショット
以前もPerformance Point ServerをSharePointの一部に取り込んだり、今回のSharePoint Designerを無償化したりと、SharePoint周辺製品に対して、マイクロソフトは様々なアクションをとってきていますが、SharePointが企業内の情報基盤として従業員ひとりひとりの「すべての業務のはじまり」となる将来像が見えてきます。PCを開くとWindowsから「はじめる」ように、企業内の業務はSharePointから「はじめる」、というように。
こうしたロードマップから見ても、今のうちに一歩でもSharePointの活用を進めておく必要があるといえます。
2009年4月8日水曜日
新宿本社、初訪問。
1週間ぶりですが、立場が違いますので、当然ですが6Fの受付へ。
今日は営業部の方々との打ち合わせが連続して入っていたので、結局夕方までいました。話を聞いていて「やはりSharePointを展開する情報システム部門でも現場の業務部門でも活用する具体的な手段やあるべき姿がわからない」という声を聞きました。
IT導入したものの、使わなかったら宝の持ち腐れ。数千万かけて購入しても、いざエンドユーザーに「どうぞ!」といったところで、使い方がわからなかったり、IT部門でも現場の業務を把握していないのでエンドユーザーへも説明も最大公約数とったり、機能紹介に偏ったりで、本来の活用シナリオが描けない課題を抱えている様子を、改めて聞くことができました。
私たちの「ITと情報の活用」を目指したコンサルティングで、お手伝いできそうなお客様は確実にいることを実感しました。また同時に営業7日目の私たちのサービスをもっといろんな方に知っていただく必要があることも、痛切に感じました。結局、無形サービスなので、まだまだ提案資料に改善の余地がありますね。同様にホームページも・・・
やるべきことは多くありますが、時間は限られているので、コツコツと地道に進めながらも効率良く仕事を進めていこうと思います。収穫の多い1日でした。
2009年4月7日火曜日
BPOS、ついに4月末より販売開始。
価格的には各ホスティング会社が提供しているExchange, SharePointのサービスと比べると3~4割ほど割安といったところでしょうか。Hosting Partnerもこれからどのような付加価値を出していくかが求められていくと思いますが、完全に競合するサービスを出してくるマイクロソフトのパートナー戦略については議論を呼びそうです。もっとも、事前に十分なコミュニケーションをしているのだと思いますが・・・
3月からの1ヶ月間の試験運用で500社ほどが参加したそうですが、私たちもこれに参加してます。Exchangeはそもそも接続だけだったので、内部で運用する手間を考えると外部(ホスティング)であることに抵抗はないでしょう。アーカイブのサービスもあるので、内部統制への対応もできているでしょう。
SharePointは、そもそもWebアプリケーションなので、使い方は自社内で運用しようがホスティングになっていようが、使い勝手は全くといっていいほど変わりません。IRM連携などいくつか利用できない機能があるため、自社運用と比べると見劣りする部分はあるかもしれませんが、加速度的に増えていくSQLの容量を予測しながら運用していく手間などを考えると、比較検討する価値のあるサービスであることは間違いありません。
Live MeetingもOffice Communicatorも同じく、サーバーがどこにあるかを気にする必要のないエンドユーザーにとってはサーバー製品でもBPOSでも満足度は変わらないでしょう。結局のところ、中堅規模の企業における情報システム部門の運用不可を下げるソリューションとして見るべきでしょう。価格発表の内容も250ユーザー以下の企業規模向けですし。
自社運用以外の選択肢を提供したマイクロソフトの新しいオンライン戦略に今後も期待できるでしょう。
2009年4月6日月曜日
社員力を高めるために
なぜ社員力か? といえば、少子高齢化と結びつきます。人口が減少に伴い働く人口も低下していく中で、日本のGDPを維持していくには一人ひとりの生産力を高める以外にありません。
では生産力を高めるとはどうしたらいいのでしょうか?
難しく考える必要はありません。従業員のひとりひとりが効率的に業務を遂行することで「時間」をつくり、この時間で別の業務や新しいチャレンジに充当する。限られたリソース(人、時間、コスト)を効率化することは生産力を高める目の前の課題です。
ではリソースの効率化はどうのようにするのか?
業務の中の無駄を省くという考え方もありますが、安易で推奨できません。理論的には正しいですが、無駄があれば誰かに指摘されるまでもなく自身で改善しているでしょうし、なくしたい無駄をなかなか減らせないから課題は減らないのです。ひとりひとりの改善だけでは生産力を高めることはできません。ましてや無駄を見つけて省く努力をするのは重箱の隅をつつくような作業はモチベーションが下がり元も子もありません。
もう一度いいますが、難しく考える必要はありません。
企業はひとりで業務をしているわけではありません。そこにはプロジェクトの有無に関わらず、それぞれが役割分担をして働いており役割によって持っている情報が異なります。企業内には様々な役割がありますが、たとえば営業・マーケティング業務、製品開発、サポートデスク、総務、人事、会計といった異なる役割の中でそれぞれで必要な情報や持っている情報が異なります。ただし、共通して必要な情報もあります。
この共通して必要な情報が重要なのです。情報は社内で役割によって占有され、分断されるケースがよくあります。共有が必要な情報までもが。。。例えば顧客に指摘された自社製品の改善要求が製品開発と共有できていれば、とか、会計情報を知らないマーケティング活動が行われていたら売り上げへの見通しの立たない活動ばかりになる、など。
必要な情報が適切なタイミングで適切なメンバーで共有されていたら、「いま自社で起こっていることは何か? 顧客に求められていることは何か? 次の一手はどんなことか?」を考えることができます。このような企業体の中でそれぞれの個が結合することこそが組織力の向上であり、その手段として「知」を結集することが必要なのです。この知の結集は「企業内集合知」といえ、生産力を増す大きな資産になります。
私はこの「企業内集合知」をナレッジマネジメントの観点のみならず「情報の流通」という手段で実現して社員力を高め、企業力を高める活動をしていきたいと考えています。今後このブログを通して「どのような課題があるのか」「日本の企業内に何が起こっているのか」「どのように実現するのか」を書き連ねていきたいと思います。
2009年4月3日金曜日
上がらない生産性、この時期特有の原因とは?
例年、1月末より桜の開花する3月下旬までの約2ヶ月間は、目・鼻・口がゆるゆる・ダラダラ状態で、使い物になりませんが、尤も、呼吸をしづらい状態になっているので、本当に使い物にならないのは「頭脳」です。
花粉症にならない人にはわからないでしょうし、わからないほうがいいと思いますが、ボーっとします。花粉症の薬を飲んでもボーっとしてしまう私にとっては「前門の虎、後門の狼」といったところでしょうか。
こうした状態では、仕事なんてできる状態ではありませんし、まさに生産性が上がらない状態なわけです。いくらITを駆使してもこればっかりは…、ということで、我々のカンパニー・ミッションともいえる「生産性の向上」は、皮肉にも2人ともこの状態では説得力がないわけです。
少しグチっぽくなったかもしれませんが、結局は組織というのは「人」で成り立っているということであって、「人」を中心に物事をとらえて考えていく必要性がある、ということを痛感するのでした。
しかし花粉症、今年はいつまで続くのでしょうか…
2009年4月2日木曜日
ディスカバリーズ株式会社、始動。
起業を思い立ったのは3~4年前で、まだ漠然としていた中でも、当時「Web 2.0」のパラダイムシフトを予感して、身体のどこにあったのか眠っていたパッションに火がついたのを鮮明に覚えています。それから2年が経ち、漠然としていたパッションから具体的なビジネスプランへと徐々にターゲットが絞り込まれてきて、2007年10月におよそ12ヶ月後に起業することを目標と定め、準備を進めてきました。
マイクロソフトでの経験と人脈から、この新しいチャレンジをする覚悟と勇気をもらいましたが、ついに念願かなって会社設立する運びとなりました。まずはこれまで支えていただいた多くの関係者の皆様に感謝するとともに、これからのビジネスにおいても切磋琢磨して自分自身と会社を成長させていこうと考えてますので、引き続きご協力のほどよろしくお願いします。
ディスカバリーズは「新しい発見をしたときのちょっとの幸せを、いっぱい提供する」思いを込めた社名です。企業内の情報の流通を専門に、組織の壁を情報によって低くし、組織内の人と人と関係を少しずつ構築することで組織力・企業力を最大化することをお手伝いするコンサルティング会社です。企業内の情報流通を革新するような大きな仕事ができればいいなと思ってます。
まずは会社というハードができました。これからソフト面の強化に力を入れていきますので、今後ともディスカバリーズをよろしくお願いします。