2009年4月9日木曜日

SharePoint Designerの無償化の狙いとは?

少し時間をさかのぼりますが4月1日よりMicrosoft SharePoint Designerが無償化し、こちらからダウンロードできるようになりました。SharePoint Designerは、以前Front Pageという製品の後継製品です。SharePointを管理する一部のIT Proではなく、広くエンドユーザーに使われることによってSharePointの利用を拡大することが目的のようです。


ライセンス販売していた製品を無償化するというのは判断は、情報基盤システムであるSharePointがコラボレーション市場において30%以上のシェアを持ち、世界中で使われていることを考えると、この大英断は非常に評価できますね。SharePointをまだIT部門内でしか使っていない企業では、今回の無料化で社員トレーニング環境も整いやすくなるため現場のエンドユーザーへの展開がしやすくなったといえるでしょう。


ディスカバリーズでは、SharePointのエンドユーザー向けのトレーニングメニューがありますので、トレーニングを受ける従業員が事前にダウンロード/インストールしておけば、そのままハンズオンができますね。一般的にITは導入するまでが苦労するポイントとして注目も浴びますが、本質的には導入後の活用してことのIT投資。今回の無償化は活用を促進するひとつのトリガーになることは間違いありませんね。


もちろん接続先は社内のSharePointだけでなく、先日紹介したBPOSのSharePointにも接続してカスタマイズすることが可能なことも付け加えておきます。

↓の写真はBPOSのSharePointに接続したSharePoint Designerのスクリーンショット



以前もPerformance Point ServerをSharePointの一部に取り込んだり、今回のSharePoint Designerを無償化したりと、SharePoint周辺製品に対して、マイクロソフトは様々なアクションをとってきていますが、SharePointが企業内の情報基盤として従業員ひとりひとりの「すべての業務のはじまり」となる将来像が見えてきます。PCを開くとWindowsから「はじめる」ように、企業内の業務はSharePointから「はじめる」、というように。

こうしたロードマップから見ても、今のうちに一歩でもSharePointの活用を進めておく必要があるといえます。

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