2009年4月23日木曜日

強い企業は何が違うのか?

今日IMFが世界経済成長の予測を発表した記事を目にしました。2009年は軒並みマイナス成長で、回復は2010年になるとのことですが、企業におけるコスト削減の対象として雇用問題が顕在化した2008年末からの今日を見ていると、今回のリセッションが急激なスピードでもたらされていることを表しているのと同時に、回復には時間がかかることを痛感するものでした。肌で感じたり見聞きしている景況感とさほど変わらない予測ではありましたが、数値で示されるとますます実感するものです。

ただこういう時に強い企業こそ次の時代を作るのだと感じますね。iPhoneの販売が好調なアップルは、世界が大不況の真っただ中で株価もここ3年で最安値だった1-3月期で、売上高、利益ともに市場予想を上回る好業績だったようです。

またオラクルによるサン・マイクロシステムズの買収は71億ドルにものぼるようですが、統合による痛みの少ない専門性がお互いに残りうま味のある買収であり、IT不況にあってもIT業界の勢力図が変わるほどの大きな一手です。

「不況」という目に見えない心理戦が終わり、霧は晴れた時に、自分(自社)がいまどこにいるのか?を見失っていないように、コア・バリューとコア・コンピテンスを見直し、攻める経営を、いまそれができる企業とできない企業で、勝敗が決まっていくのだと、最近は切に感じてます。

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