2009年5月13日水曜日

学校の同窓会から学ぶこと

実は、この春より出身校である慶應義塾湘南藤沢中・高等部の同窓会において、会長としてお手伝いさせていただくことになりました。本校に限らず慶應義塾が、同級生のみならず先輩後輩の上下関係が他校と比べても特殊性の強いことは、よく知られていることですが、本校は私が開校時の1期生という歴史の浅い学校であることから同窓会組織も現在はそんなに大きくはありません。ただ、塾内他校のような卒業生同士のネットワークがうまく機能できるように、本校同窓会組織運営をお手伝いできることは非常に名誉だと感じてます。

この関係で、昨日は本校とは姉妹校にあたる慶應義塾高等学校の同窓会理事の方にお会いする機会がありました。経験豊富な大先輩でしたが、初めてお会いしたにも関わらず、2時間近くも時間を割いていただいて貴重なアドバイスをいただいたことは、慶應義塾の「縦のつながり」の強さを改めて実感するとともに、今後お付き合いさせていただくことにも楽しみを感じました。

こうした「つながり」をまさに本校同窓会の実行委員や卒業生も実感してもらいたい、という思いは就任前から持っておりましたが、ますます強い気持ちへとなっていきました。私は幸いにしてこうしたネットワークに触れる機会があり、多くの恩恵を受けていますが、ネットワークの色、強さ、形に関わらず、人は誰しも何らかのネットワークの中にいます。普段はあまり意識することはありませんが、今回こうしたネットワークの大きさを強く感じる良いきっかけになりました。

さて、企業/組織の中にあっては、スタンドアロンで仕事をするスペシャリストのような職種以外では通常ネットワークの中で仕事をすることが多く、必ずしも組織内のネットワークを活用した仕事の仕方というのは、なかなか実現できていないのが実情ですが、そのネットワークの中にワークライフはあります。自分の所属グループや所属プロジェクトチーム、あるいは社員会や社内コミュニティなどあるでしょうが、こうしたネットワークを上手に活用することは、自分のパフォーマンスあるいは表現するための一つの手段です。ネットワークは勝手に構築されることはなく、自身で積極的な活動を通して新たなネットワークができたり、色や形ができあがってくるものです。

仕事も自身もネットワークの原理は同じあり、組織の中にあって特別なスキルがなくても、こうしたネットワークを活用できれば社員のパフォーマンスも生産性も格段に高まり、組織そのものの力も強くなってくると信じてます。ディスカバリーズとして社内の情報活用をテーマに各企業のお手伝いをしていますが、今回こうした同窓会ネットワークからも多くの「気付き」ができたことからネットワークの企業内モデルの開発を着手していきたいと考えてます。よいアイディアやご意見があれば、ぜひコメントをお願いします。

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