2009年4月22日水曜日

巨大インフラとサービスの狭間で。

最近まじめなネタが多いので、恥ずかしながらドジな話をご紹介します。
通勤で使ってるPASMOを紛失しました…

昨晩、帰宅するため大雨の中、青山一丁目の駅まで早歩きしたのですが、改札口についたとき、腰のベルトにはめていたハズのリールクリップ式のパスケース(この写真のような)が破損していることに気が付きました。3ヶ月以上使い続けていて、初めてだったのですがパスケースをつなぐリールの部分のひもが切れてしまって、パスケース自体をどこかへ落したようなのです。


持ち物を落とす、という行為というか事故は、小学生以来の経験だったので、きっとオフィスに落ちているはずとたかをくくって大雨の中、オフィスへと戻ったのですが、楽観していたのもここまで。どこを探してもないことに気づくと、時間をさかのぼって、いつからないのか、を思い出す作業を始めました。すると、今朝通勤で使って以来、ということなので、可能性としては朝8時30~夜9時までの約12時間のうちのいつか! ということに。


この12時間の間、それほど出歩いてはいなかったものの、外出は①ランチで青山一丁目駅付近のレストラン、②パートナー会社との打ち合わせで六本木の交差点経由で3丁目のほうへ徒歩で移動。あやしいのは②なのですが、これでは調べるのにも時間がかかる、と思いPASMOの紛失届を出して利用できなくする作業へと移りました。


すぐにWebを確認したのですが、PASMOのホームページでは紛失処理はしてくれず、コールセンターなどもないようで連絡先は掲載していませんでした。しかし、PASMOの利用できる駅の係員が対応してくれる、とあるので、すぐに駅へ直行。しかしホームページの最もアクセスのあるページが「PASMOの紛失について」だったので、仲間がいるんだという何も拠り所にならない無意味な安心感も感じたりしました・・・

駅で再発行の手続きをしていただいたのですが、この段階では紛失したPASMOの利用を停止できただけで、JR (Suica)側では当日いっぱいは使えてしまうのでした。どうやらSuicaやPASMOなど利用している各社でデータの同期をとるのが、毎晩夜中のバッチ作業のようで、それまでは私鉄側は停止できるのですが、JR (Suica) 側やコンビニなどでの利用はできてしまうようなのです。私の場合、PASMOが残金が2000円をきると自動的に次回ピッとしたときに3000円が自動的に入金される「オートチャージ機能」をつけていたので、利用停止できる範囲が私鉄だけ、という事実に、それってどうなのよ? と思ってしまいました。自分のドジを棚にあげるつもりはありませんが・・・:(
巨大なDBなのでバッチも時間かかるのだと思いますが、こういうクリティカルな部分が一部分しかカバーされていないサービスが巨大なインフラの設計をクリアしているというのに、少し驚きました。もちろん買い物なのでPASMOを使っても上限1日 1万円までという、紛失時の保険のような設定があるようですが。
携帯もこのようなICカードも、電子マネーを持っている実感がなかなかわかないという消費者意識も変えていかないといけないな、と反省する出来事でした。



ところで、駅係員の方が「駅員事務所 紛失等はこちら」という標識のある通路を案内してくれましたが、青山一丁目の駅には改札から外れて、この30mほどの駅員事務所へ続く道があるのです。当然広告などもかからない無機質な通路を歩くのですが、小学生の頃ランドセルと一緒にもっていたバッグを忘れて、こうした通路を歩いたことを思い出し「なんだか懐かしいなー」と、妙なところでノスタルジックになってしまいました…

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