2009年7月30日木曜日

自分管理のテクニックを学ぶ。その2

前回の続きになりますが、生産性を高めるために私の最近のテーマは
1. この手書きのノートのテクニックを向上
2. デジタルと紙との使い分け
そして、
3. メモとノートの使い分け
についてもチャレンジを初めてます。

外山 滋比古氏の著書「思考の整理学」では、アイディアを「熟成させる」という概念があるそうです。どのように熟成するかというと、ひらめいたアイディアをまずは小さな「メモ」に書く。書いてほっとくそうです。その上で、アイディアに+αが生まれたときにそのメモを取り出して「ノート」にするのだとか。このほっとくプロセス(=熟成)でアイディアを客観的に考え、多角的に+α、あるいは思いつきだけで質が低かったなどのフィルタをかけるようです。

また別の著書では、アイディアのメモを切り取って大きなビンにつめておいて、役に立つときにそこから取り出して活用する、という方法をとられている方もいました。

情報は一カ所にまとまっていうほうがいいと信じてましたが、情報の目的と内容によってはメモとノート、記録と記憶、デジタルと紙と使い分けることも重要だと最近は思ってます。まだチャレンジを初めて間もないですが、うまくいけばまたここでも紹介したいと思います。

ところで、こうした紙への再注目をしている関係で先月、カレンダー付きの手帳を購入しました。前回のエントリーでも書いた通りMicrosoft Office Outlook を使い続け、10年近くこれで管理していたので、手帳を購入したのは大学生以来というブランク。

そこでこのブランクを埋めようと、生産性を高めるための手帳の使い方の情報もいくつか見てきました。TwitterでフォローさせていただいているGMOインターネット社の熊谷正寿氏の「夢手帳☆熊谷式」や、同じくフォローさせていただいているコメンテーターの勝間勝代氏の「人生戦略手帳」では、手帳を使った「目標設計」「実現のプロセス」を具現化するアイテムとして好評を博してます。

これに習って、まずは中期的な目標として3年後のありたい姿から短期的な毎月の目標を手帳に書き込み、それを毎日、目にする。そして、より具体的なアクションに結びつきやすいように毎週の目標、今日の目標といった短期的なアクションアイテムを整理して、毎日、毎週の目標をクリアできたかを自己評価していこうと思ってます。

これが意外とモチベーションコントロールでき、事前のやる気と事後の喜び、もしくは悔しさにつながり、次のモチベーションへとつながっていきます。すぐに目に見える成果がでてくるので、これを継続するようにしています。

試行錯誤ですが、ぜひこれ以外にもよい方法や身に付いた事例などあったら教えていただきたいと思います。まずは地道にコツコツとやってみます。

2009年7月29日水曜日

自分管理のテクニックを学ぶ。その1

最近、個人的なテーマにしているのは、ノートの取り方や手帳の使い方のスキルを上げることで情報を整理を行い、生産性を上げることやモチベーションコントロールのテクニックを磨いてます。

発端は何だったか失念しましたが、限りある時間を有効に活用するために情報を常に自分の頭の中で整理しておく。これは机の上を整理しておいて仕事で必要な情報をすぐに広げたり、引き出せたりすることによる生産性向上と同じことで、頭の中の記憶の整理を常にしておけば、いつでも引き出せて、広げられるという考えからです。

1日100通以上受信するマイクロソフト時代のメール処理も、入社当初は情報過多で慣れるまでメールを見るのが苦になるような日々でしたが、Microsoft Office Outlook を使った情報処理でそれにも慣れ、社内でも100通、1000通の未読メールを保持している人がいる中で、未読ゼロを6年間キープしました。自慢でも何でもないですが... :)

こうして情報整理をデジタルではある程度できるようになり、Outlookでの予定管理、名刺管理、メール管理も今ではだいぶ高度になってきたと自負してます。ところが、会議などでのメモがどうも苦手です。メモを一元管理するためにWordのようなノートでMicrosoft Office OneNoteを使ってましたが、デジタルなメモと紙でのメモは本来どう使い分けるべきなのだろうか、と最近悩んでいます。

Twitterでもフォローさせていただいている脳科学者の茂木健一郎氏は著書「脳を活かす仕事術」の中で、メモはすべてPC(Macを愛用されていたと思います)に残し、ホワイトボードに書いたことなどをデジカメでとってメモと一緒に保存している、と紹介されてました。これを1年ほど試してみたのですが、なるほどホワイトボード(私も好きでよく書いてます)で書いたメモをとった写真には、その場でどんなことを話したのか、何を議論したのか、議事録には出てこない臨場感を映し出していて、見返すと思い出すことから議事録とセットにしてあると非常に役に立ちます。

ところが、PCに書いたメモは記録であって記憶にはなかなか結びつかない、といった内容の別の方の著書を読んだことがあり、これまた実際には納得なのです。会議メモにはなるので読み返すと何を話したかを思い出せるのですが、会議を連続4−5回とはしごをすると、最初の会議で何をNext Actionにしたのかうっすらとしか思い出せなかったりします。これでは困りますよね。

記憶に残すには、やはり手書きのノートがよいそうです。30を過ぎてから読むものなのかわかりませんが、「東大大学生のノートはかならず美しい」では、なるほど整理された情報で記憶していくプロセスにとっても適しているテクニックだと驚きました。

長くなりましたが、私の最近のテーマは「1. この手書きのノートのテクニックを向上」「2. デジタルと紙との使い分け」そしてもう1つ。「3. メモとノートの使い分け」についてもチャレンジしています。
これについては次回のエントリーで。。。

2009年7月28日火曜日

スポーツとビジネスは似ている

「決して遠回りではなかったと思ってます。自分のやるべきことはしっかりやったと思ってますし、4年はあっというまだったので、それが私の初優勝までの時間のかかり方だと思ってます。」

宮里藍選手がアメリカ女子プロゴルフツアーのエビアン・マスターズで優勝したときのコメントです。多くの人がアメリカツアーへの参戦以降スランプ等で苦労してきた宮里選手を知っているからこそ、この言葉の重みが心に響きます。

同時にスランプを経験して「我慢強くなった」とも言っています。勝利、成功することは当然嬉しいし、勝利し続けたいのですが、そう簡単なものではないはずです。失敗し負けたときに、何を得るか、が当たり前ですが非常に重要ということだと思います。これは単に「敗北から学ぶこと」のようなものではなく「起きた事象をどのように捉えるか」によって人の成長が違う、ということなのです。

先日、W社の丸山社長の友人で以前一緒にお仕事もさせていただいた斎藤さんが「一流の思考法」という本を編集された記念パーティーに参加させていただきました。(斎藤さん、出版おめでとうございます!!)


一流の思考法 WBCトレーナーが教える「自分力」の磨き方

私もシアトルへ行ったときにセーフコフィールドで試合を観戦したことがありますが、マリナーズで活躍するイチロー選手のバッティングに対する考え方を、そばで長年見てきた同チームのアシスタント・アスレチック・トレーナーを務めている森本貴義氏が解説しています。

毎年200本安打を達成する天才と称されるイチロー選手がWBCしかり「結果」を出す頼もしい選手であることは周知ですが、結果へのこだわりはもちろんあるとしても、例え凡打になっても、その結果だけに目を向けるのではなく、凡打の中で見つけた進化へのカギこそに意義があるというプロセス重視的な側面も持っていて、その気づきや考え方の違いこそが天才として光を放ち続けている重要な要素だと言っています。

宮里選手にしとイチロー選手にしろ、つまり物事の捉え方・考え方(=哲学)次第で自身が成長するか埋もれていくかのターニングポイントがあり、そこには感情を起伏させるのではなく冷静に分析して多角的に自身を捉えながら信じた考え方をブレずに持ち続けていく重要性があると、私は感じました。

さて、ディスカバリーズももうすぐ5ヶ月目に入ります。様々なチャレンジの中で喜びも悲しみもありますが、お客様に喜んでもらえる自分たちのサービスを地道に提供していくことの重要性と、冷静に市場と自分たちを分析しながら我々のビジネスのスタイルを信じていこう、と再確認しました。

2009年7月25日土曜日

時代の潮流は リアルタイム x ロケーション へ

ティム・オライリーが提唱した Web 2.0 が、CGM (Consumer Generated Media) という新しいタイプのメディアを創造・恩恵をもたらし、コンシューマーエリアにおけるオンラインの世界が飛躍的に進歩した中で、ビジネスエリアでも社内ブログや社内Wikiなどユーザー発信タイプのアプローチは一通り試されています。

ビジネスエリアでの展開は、コンシューマーエリアとは異なるにも関わらず、コンシューマーエリアでのアプローチと同じであるというのは、本当に正しいのだろうか?と考えずにはいられませんが、ビジネスエリアとはいえ働き、情報を受発信しているのは「ひと」である以上、コンシューマーエリアと区別しすぎるのも正しくはないのでしょう。

そういう意味でもコンシューマーエリアのチャレンジや志向/傾向は注意深く見ておく必要がありますが、ここ半年の潮流としては「リアルタイム」と「ロケーション」の2つのキーワードに注目しています。

CGMの代表的な存在である「ブログ」も、1日も何十回と更新をするタレントが注目を浴びるのはリアルタイムに自身の思いや身の回りのことを発信しているからであって、この代表的なサービスである 「Twitter」 は新しい世界とエクスペリエンスを提供しています。コミュニケーションの新しい手段としても注目され、知人・友人から著名人、ホワイトハウスに至たるまでの「いま何してる」をリアルタイムに知ることができます。またGoogleがサービスを開始した「Google Latitude」もGoogle Map上にいまどこに誰がいるかを視覚的に表現していて面白いサービスに拡大していくと思います。

いずれのサービスも、これまで知り得なかった著名人の「日常の行動」を、(もちろん自発的な情報の発信が必要)一般人も「いま」「どこで」「なにしてる」かを知ることができ、その人の考え方、発する言葉、活動範囲を共有することで身近な存在に感じることもできます。これは携帯電話によるロケーションに依存しない情報発信、言い換えれば発信する情報に含まれるロケーション情報そのものにも価値がある、ということですが、オンラインとオフラインが見事に融合した情報として付加価値を生んでいるわけです。

今後、Twitter や Google Latitude 関連サービスの発展には注目しながらも、ビジネスエリアへの展開を模索する動きにも注目していきたいと思ってます。

2009年7月22日水曜日

ハイブリッド型会議で生産性向上を目指すべき

昨日、経済評論家の勝間氏が寄せた「日本人の時間貧乏」を読んで、まさしく!と頷いてしまいました。

ここでは日本人が週当たりの労働時間が50時間を超える割合を、イギリス15%、アメリカ20%と比べて28%と顕著に高いことを数字で示した上で、ワークライフバランスの欠落が家庭崩壊、少子化、過労死を招いていると指摘しています。

会議の効率化や発言のない会議が一人当たりの生産力の低下に導いていることは、確かに経験的にもあるのでよくわかります。事前に目的やアジェンダの決まってない会議、上司が会議参加メンバーに一人一人仕事の報告をさせる会議、終了時間を決めてない会議・・・

ただ一方で、日本人の会議好きが国民性なのだとしたら、つまり日本型企業の組織力による大きな効果を生み出す仕事は、一見無駄かもしれない発言なき会議の中から醸成されているのかもしれません。発言がなくても顔を出す必要性、その場の雰囲気や空気を読んでおく必要性、いずれも効率度返しですが、わからなくはない必要性です。

欧米と日本での仕事のスタイルの違いが前提にあるとして、この効率では図れない「空気を読む」作業が日本人のスタイルだとするならば、このスタイルを否定するのではなく、受け入れながらも効率化できる部分を効率化するようなハイブリッド・スタイルが適しているのだと私は思います。

つまり参加する無駄を排除するのではなく、参加する際の効率化をいかに高めるか。会議には事前・最中・事後の3つの作業グループがあります。例えば、
事前は、会議招集における参加者のスケジュール調整、アジェンダ作り、資料の収集と作成
最中は、議事録の作成、資料の配布
事後は、議事録の完成と共有、使用資料の共有、To DoとDueの共有、フィードバックの収集

いずれもITで(Microsoft の Office と SharePoint ) 解決できるものばかりです。>解決方法はこちらに詳細があります。ITの活用により効率化できる部分とFace to Faceだからこそ必要な部分をハイブリッドに使い分けるべきです。大きな変革ではなく、業務の中で少しずつの改善を積み上げていったほうが遠回りかもしれませんが地道にも一歩一歩前へ進めますから、徐々に問題意識も高まって相乗的に改善していけますね。

それにしても日欧米他先進30カ国が加盟する国際期間、OECD(経済協力開発機構)諸国において、日本の労働生産性が最低水準にあるという現実は悲観すべきですね・・・

2009年7月21日火曜日

MacとWindowsの両立で広がる利便性

私は Apple にいる友人にお願いして安く MacBook を手に入れましたが、 Mac 歴はまだ1年にも満たない初心者です。もっとも Apple 歴は iPod > iPod Touch > iPhone と順番に購入して今に至ってますから2年ほどでしょうか。

今では生活にもビジネスにも欠かせない iPhone を活用するにもなんとなく Windows より Mac を選んでしまっているわけですが、特に必要な Mac上のアプリケーションがあるわけではないので、プライベート用で Mac (iTunes, iPhoto)、ビジネス用でWindows (OfficeやVisual Studio)と使い分けてました。

使い分け方は、Boot Camp機能を使ってデュアルブートにしてましたから、電源を入れたときにどちらのOSを起動するか選んで(DefaultはWindows) ました。ここ数ヶ月使っていて困ったことは

1. WindowsでブートしてしまうとMacのアプリケーションを使う頻度が少ない
私はiPhoneの音楽と写真はMac側のiTunesで同期して、予定表と連絡先はWindows側でOutlook同期しているので、両方で同期をかけないと最新の状態にはならない

2. WindowsとMacでキーボードが異なるので、使い分けるのが難しい
MacキーボードでWindowsを操作すると右クリックが使えないので、マウスを使わないといけないからです。もしかしたらMac初心者だから知らないだけ?なのかもしれませんが。

のような問題でした。まぁ、たいした問題ではないですが・・・笑 そこで思い切ってBoot Campをやめて、Mac 上で仮想環境を作ることで、リブートなしでMacとWindowsの両OSを同時に使うことにしました。Macに Sun MicrosystemsのVirtualBoxをインストールし、ここにWindows Vistaをインストールしました。

仮想環境は思いのほか問題も少なく(あるにはありました・・・)、iPhoneの同期も使い分けも簡単にできるようになりましたし、またMacの操作感でWindowsも動かせますし、当初の目的は達成。いまでは快適です。

さて、先日マイクロソフトの本社で打ち合わせがあり、数名の特に営業の方々とお会いしましたが、私が MacBook を使っていることをみなさん指摘されます(まぁそうでしょうね・・・笑)

外見はMacですが、中身はWindowsも入ってます。ソフトウェアの会社なのにハードウェアを気にするのですね :)

2009年7月14日火曜日

Live 戦略と Office 2010

Office 2010のテクニカルプレビュー版が公開され、同時に無償オンライン版 Office Web Application の話題をさらっています。ある記事ではグーグルに対抗するために捨て身戦法などと書かれていましたが、私はそうではないと思ってます。

3年前だったと思いますが「Live戦略」を打ち出して SaaS (マイクロソフトではSoftware + Serviceということで S+S といいますが)の対抗策を明示しましたが、マイクロソフトでないとできない具体的なサービスは何か?ということで、世界最大のクライアントソフトウェア Office をオンライン化することは大きな武器だと思ってました。

Live戦略は、これまでのマイクロソフトの法人向けビジネスへの注力で置き去りにしてきたコンシューマーに対してフォーカスを置いたもの。サポートの終了したOffice の古いバージョンを使い続けることによるセキュリティ面のリスクから、ユーザーを守るためにオンライン版を利用してもらう。リスクを軽減しながら収入源をバージョンアップから得るのではなく広告主に移行する、というモデルだと考えてます。

もちろんGoogle AppsやOpenOfficeなどの無料オフィス製品へ流れていくユーザーに世界最大でグローバルスタンダードなオフィス製品の無料版を使ってもらうことでShareを確保することは第二の目的としてはあると思いますが。

いずれにしろ高いオフィス製品を使わずに(機能が限定されるとはいえ)オフィス製品を使えるということは、いちコンシューマーとしても喜ばしいことなので、しっかりと活用させてもらうつもりです。早く試してみたいですね。

2009年7月6日月曜日

Welcome! Welcome! Welcome!

先週金曜日は、FY10が始まりメンバーも増えたのでささやかながらオフィスでWelcome Partyを開催しました。といっても3人でしたが、このオフィスにはちょうどよい人数。

新メンバーは元々マイクロソフト時代に私にレポートしていたOさん。2年ほど前から起業の目標を話したりキャリアパスなどの話をしている中で誘っていましたが、この7月についに実現してくれました。この経済状況の中、(私がいうのも変ですが)マイクロソフトを退職してベンチャーで働いてくれるなんて、ホントにホントに感謝です。初めての社員ですし、雇用した以上は絶対に守らなければ! と、思いを強くしました。

パーティーは、先日オフィスに遊びにきていただいたマイクロソフトのKさんよりいただいたフランス産の赤ワインをあけて、サルバトーレのピッツアを片手に、楽しい時間を過ごしました。



人数が増えてくるとオフィスでパーティーはなかなかできなくなってくるのでしょうが、ベンチャーならでは! というところを存分に味わおうと思い、シンプルなパーティーでしたが、それ以上に楽しめました。お店に行くより酔えました。。。

Kさん、ワインありがとう! 今度は一緒にビールで乾杯しましょう (笑)

2009年7月1日水曜日

仲間を迎えてスタートしたFY10。

降りそうで降らないパッとしない曇り空ですが、FY10が今日からスタート!! ここからが自分たちの底力を発揮して確実に着実に実績を出していくフェースだと思ってます。

そんな新しい出発の日に、新戦力として1名社員が入社しました。元々マイクロソフト社時代に同じチームで業務をしていたのですが、新年度というタイミングで我々のビジネスに賛同し、門を叩いてくれました。ディスカバリーズとしては初めての社員を迎え、重い責任と新たな決意を胸にしています。

社員が増えると、ますます経営者としての仕事を怠ってはいけなくなり、労務、法務、経理、人事といった仕事もしていかなくれはいけません。先月は前月に比べてこのブログの更新率も50%ダウンしてしまうくらい営業活動で外出していましたが、これからは社にいて両方のバランスをとっていかないといけませんね。

とはいえ、これから新しいチャレンジが待っているかと思うとワクワクしてきますが、新メンバー含めて全員でこのワクワクしたチャレンジャースピリッツを持って、お客様への価値提案を続けていきたいと、心新たに今日を迎えてます。