2010年1月12日火曜日

福澤諭吉、ここにあり。

1月10日が、福澤諭吉の誕生日であることを知る人は慶應義塾関係者以外には多くないと思いますが、この日に慶應義塾大学の三田キャンパスで誕生記念会と題した記念式典が行われましたが、同窓会の会長を務めていることから大学より招待状をいただいたので、初めて参加してみることにしました。

キャンパスには黒い高級車で並んでおり、運転手が車を温めていましたが、年配の諸先輩中心に500名を超す(たぶん)参加者が西校舎に集まっていました。清家篤 慶應義塾 塾長のスピーチでは「持続可能性(=sustainability)」をテーマに、教育問題に取り組むお話がありましたが、実ビジネスにおいても実生活においても多分に重要なテーマだったと思いました。福沢の「実学」が現代社会においても多いに役立っていることを改めて感じ、著書をもう一度読み漁りたくなりました。感化されやすい?!J

続いて読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏がジャーナリズムから見た福沢諭吉を持論たっぷりに話されたが、TVでの印象よりもずいぶん情熱的な方なんだと思いました。コンパスを例に、芯が強かったのと同時に柔軟性を持ち合わせていた福澤諭吉を説明されてましたが、国会開設前の福澤の論が、古臭くないばかりか今もなお現代政治において本質的な問題提起をし続けていることを熱く語られていました。

こうして久しく福澤諭吉の話を聞くことがなかったですが、経営者になった今、これまでと異なった角度から福澤諭吉を捉えることができ、非常に有益な時間を過ごすことができました。多くの参加者がメモをとっていましたが、大きな学びであり、貴重な公演でした。なかなかこういう機会がないのですが、せっかく会長を拝命し、職務についているので積極的に参加させていただき、学ばせていただこうと思った一日でした。


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