ビジネスエリアでの展開は、コンシューマーエリアとは異なるにも関わらず、コンシューマーエリアでのアプローチと同じであるというのは、本当に正しいのだろうか?と考えずにはいられませんが、ビジネスエリアとはいえ働き、情報を受発信しているのは「ひと」である以上、コンシューマーエリアと区別しすぎるのも正しくはないのでしょう。
そういう意味でもコンシューマーエリアのチャレンジや志向/傾向は注意深く見ておく必要がありますが、ここ半年の潮流としては「リアルタイム」と「ロケーション」の2つのキーワードに注目しています。
CGMの代表的な存在である「ブログ」も、1日も何十回と更新をするタレントが注目を浴びるのはリアルタイムに自身の思いや身の回りのことを発信しているからであって、この代表的なサービスである 「Twitter」 は新しい世界とエクスペリエンスを提供しています。コミュニケーションの新しい手段としても注目され、知人・友人から著名人、ホワイトハウスに至たるまでの「いま何してる」をリアルタイムに知ることができます。またGoogleがサービスを開始した「Google Latitude」もGoogle Map上にいまどこに誰がいるかを視覚的に表現していて面白いサービスに拡大していくと思います。
いずれのサービスも、これまで知り得なかった著名人の「日常の行動」を、(もちろん自発的な情報の発信が必要)一般人も「いま」「どこで」「なにしてる」かを知ることができ、その人の考え方、発する言葉、活動範囲を共有することで身近な存在に感じることもできます。これは携帯電話によるロケーションに依存しない情報発信、言い換えれば発信する情報に含まれるロケーション情報そのものにも価値がある、ということですが、オンラインとオフラインが見事に融合した情報として付加価値を生んでいるわけです。
今後、Twitter や Google Latitude 関連サービスの発展には注目しながらも、ビジネスエリアへの展開を模索する動きにも注目していきたいと思ってます。
2 件のコメント:
「グランズウェル」では、いわゆるビジネスエリアの展開を考えるにあたって、まずは対象を "企業内個人" という形、つまり "ヒト" として捉える方が良いと説いてますね。
そういう意味では、ますますビジネスエリアとコンシューマーエリアの境が流動的になるのでは、と考えています。
* だからこそ、余計難しくなるわけですが…。
Gokuさん、コメントありがとうございます。
そうですね。B to B というより、B to B in C ととらえるほうが人間的ですね。これは MSBC を立ち上げるときのコンセプトでした。
そういう意味では、Club MSとシームレスなサービスの融合は興味深かったのです。今後の両サービスの展開を期待してます。
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